第2話 秋宮 蓮

後ろを振り向くと、髪色が茶髪で、高身長の顔の整った男性が立っていた。


「蓮!!おひさー!ではないよ!?」


昨日も学校で会ったし話しもした。蓮の久しぶりになる基準は、12時間とかなのか?と少し頭を悩ませた。


「やっぱ乗ってくれると思ったわ!笑」


と悪い顔をしてこっちをみて笑っている。

いやーなやつだが憎めない…


「ほんっと性格わりー!!!」


「ごめんごめん笑やめねーけど!」


いや、辞めろよ!と心の中でツッコミを入れる。言っても良いのだが返ってくる言葉が想像出来るから少しアレンジして返すことにした。


「もーそれでいーですよ、乗ってやんないから!」


「前も言ってた気するけど見逃したげるわ」


あ、そうだ、前も同じ考えでアレンジして返したら同じことを言われた…

言い合いで蓮に勝てる気がしない、よし話を逸らそう。それにこのまま話してたら日が暮れてしまう。


「そりゃどーも!てか今日どこ行くの?」


そうだ、今日どこに行くか教えてもらっていない、結構もの凄く気になる。

お互いバイクなので遠出が出来るのでもの凄く楽しみだ。


「そうかー知りたいかー、じゃー教えてやろう」


煽ってくるなー、と思いつつも行く場所が気になるので気にしないでおこう。


「行先はー、銀山温泉!!前から行って見たかったんだよなー」


「山形のあそこかー!確か夜とかめちゃくちゃ綺麗だよね!?」


前に東北の観光地を調べてた時に少し目に入ったところだ。川沿いに旅館が立ち並んでいて、冬なんかは特に綺麗らしい。


「前から気になってたんだよなー、でも1人で行くのもあれだし、地味に遠いけどいいか?ダメなら場所変えるが…」


ちょっと自信なさげに蓮が聞いてくる。

たしかに遠いが日帰りで行けない距離ではないのでもちろん返事はOKに決まっている。


「僕も気になってたし蓮と一緒なら尚更行きたい!」


温泉もそうだが、行く途中の景色も蓮との遠出も楽しみな事がいっぱいだ!







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僕と君の旅 @beru08

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