僕と君の旅

@beru08

第1話 冬の朝

冬の朝5時、2階の窓から外を見ると雪が少しだけ積もっていた。


太陽に反射して宝石のように輝く雪を見て僕は1人何だか嬉しくなった、そして雪に触れたくなり、外に出た。


まだ足跡1つない雪に1歩目を踏み込んだ。外の風と雪は物凄く寒いがそれがまた気持ちいいとまで感じる。


今日のスタートだ。


今日は幼なじみで親友の秋宮 蓮(あきみや れん)

と会う約束をしている。


せっかくお互いバイク持ってるしツーリングでもしたいな


という話をしていたのだ。


どこに行くかはまだ知らない、それがまた自分の中の興奮を呼び起こしている気さえする、楽しみだ。


待ち合わせはいつも通っている高校の前、僕は朝ご飯を食べ、外に出る準備をしていた。その時蓮から


『雪すげーな、予定より早めに出るわ!』


とメールがきた。

それを見て僕も早めに出ることにした。


バイクに乗り、エンジンをかける。

いつもよりかかりが遅いが冬だから仕方ない。エンジンが付いたのを把握しバイクを走らせた。


バイクで走るとひんやりとした風が全体に感じられ、とにかく寒い。だけど周りを見渡すと冬ならではの景色が視界に広がり凄く絶景だ。


そして集合場所の高校が見えてきた。

まだ蓮は来ていないようだ。先に着き、雪の上に座り、校庭を見渡した。


誰もいない学校に雪が広がる校庭、どこにでもある学校が神秘的にみえる。雪ってすげーなと感心していると


「お、冬城(とうじょう)ー!おひさー!」


後ろから苗字が呼ばれたのに気がついた。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る