第6話

さて、ある程度生活基盤が整ったところで、何をしようか。

ちょっと奥地にまで足を延ばせば、猟師として、獲物に困ることはない。

神を喰ったことでアイテムボックス的な権能も得たので、輸送の問題も解決している。

奥地の獲物は珍しいので高く売れる。

まさに悠々自適なスローライフと言えるだろう。

となると、退屈嫌いな人間のこと、何かないかと探し始めるものです。

そこでぱっと思いつくのが、食道楽ですが、前世であまりグルメに興味がなかったこともあり、再現してみたい料理も思いつかない。

近場に川はあるので、水車動力で、何かできないかなと考えてみる。

まずぱっと思いつくのは、小麦粉生産かな。水車動力で、石臼を回せばいいので、発想としてはありきたりだ。

次がマヨネーズ生産かな。泡だて器が回転するようにして、油が一定量注がれるようにすれば、さほど難しくはないのかも。一応できた後、浄化とかかけておけば、とりあえずは問題なさそうだ。

小麦粉生産にせよ、マヨネーズ生産にせよ、ある程度ほったらかしができるので、サイドビジネスとしては優秀かもしれない。

まあもっとも、猟師をやっていれば、くいっばぐれはないので、焦ることはない。

何かやることは思いつかないかなと考えていると、製塩業を思いついた。こっちの世界にも海はあるし、塩分も含まれている。石油もあるから、海水を沸かして塩をとることも可能。つまりはこれもどうとでもなる。

年を取って猟師ができなくなっても、老後の計画まで、ばっちりだ。

折角科学知識とかあるのに、時代を先取りしすぎて役に立たない。

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意図的転生による 異世界スローライフ 立ち読み愛好家 @jtanaka_01

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