愛と才蔵

クライングフリーマン

門出

 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 ============== 主な登場人物 ================

 早乙女愛・・・38歳。元白バイ隊隊長。警視庁からのEITO出向だったが、退職後、EITOに就職。

 西部才蔵警部補・・・50歳。高速エリア署刑事。通称『片づけ隊』の班長。

 早乙女所縁(ゆかり)・・・早乙女の長女。高校3年生。2女柚葉(ゆずは)が殺された後、親戚から通学している。

 早乙女弓弦(ゆずる)・・・早乙女の長男。中学3年生。2女柚葉(ゆずは)が殺された後、親戚から通学している。

 工藤由香・・・早乙女の後継の白バイ隊隊長だったが、今はEITO出向。


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 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

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 ある日の朝。西部家。

 りんを鳴らし、仏壇の柚葉に挨拶をする愛。

「出撃かい?・・・って、知ってるけど。敵は、なかなか休ませてくれないね、愛ちゃん。

「ええ。所縁と弦には、メールしておきました。」「行ってらっしゃい。」

 2人は束の間の抱擁とキスをした。早乙女愛は、ダークレインボーの幹部によって、無残にも轢き殺された。

 早乙女愛は、過去の事件でEITOに関わっていることが敵に知れ渡ってしまっていたからである。愛は、今後の事を考え、交際していた西部に相談の上、長女と長男を親類に預けた。家は引き払い、西部と暮している。

 今日は、EITOからの指示で、武智国土交通省大臣の警護、詰まり、SPの仕事だ。

 玄関の引き戸をガラガラと開けると、バイクの側に後輩の工藤が立っていた。

「行きますか、先輩。」「ああ。済まないね、工藤。国賓館からの派遣のSPは先に行っている、と言っていたよ。」

 武智家。

 表で待っていた、国賓館からの派遣SPの隊長田留と挨拶すると、武智大臣に挨拶に行った。

 総理から送られて来たメールをプリントアウトした紙を武智大臣に、愛は手渡しした。

 総理からの文章を読み終えた武智大臣は、「よろしくお願いします。早乙女さん。」と、愛と握手した。

 愛の一日が始まった。

 ―完―

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愛と才蔵 クライングフリーマン @dansan01

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