住宅の内見をします。【KAC2024】
もる!
住宅の内見
俺は、社会に出て晴れて社会人になった。
ほんとはね、ゲームだけしておふくろが作った美味しい飯食っておやじが働いて稼いだお金でみんなで平和に平屋で暮らして〜・・・ってしたかったのに〜・・・!働かず親のすねかじりで(親のすねかじらないでね!みんなは)働かず何もせず美味しいもん食って生きていきたかった〜・・・でも周りのみんな働いてるし。俺は、みんなと同じ22歳だし。(この歳になったらいい加減働け)
ということで、友人を猫カフェに連れていき、話を聞いてもらう。そして、何もせず社会で生きていける方法を友人に聞く。
「なあ、
「今忙しいの。なに?」
「忙しいのに答えてくれるなんて、すごい優しいよぉ〜」
「早く言いたいこと言ってくれる?」
「辛辣!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「何もせず社会で生きていけ方法を教えて!伝授して!」
「そんなもん聞くな」
「辛辣!!!!!!」
「辛辣でも何でもいいから、ちゃんと働けよ。マジで」
「ううう、ゔゔゔゔゔゔ・・・!!!」
「ね、ちゃんと働こ、ね?るういさん?」
「ちょっとうざいよぉぉぉ」
「し・る・か!」
「辛辣!」
「まあ辛辣でも何でもいいから、このパンフレットやるよ。物件のパンフレット。安くていい物件あるかもよ?」
「なんで働く前提なんだよ!」
「働かなきゃ、社会人失格だぞ。おおこわ、おおこわ。取り残されるぞ。おおこわ、おおこわ」
「おおこわ、おおこわうるっさいぞ!・・・でも失格になるのは嫌」
「だろ?」
竜舞はパフェに乗ったチェリーを食べる。
俺は、猫をなでながらチョコをかじる。
「でも、話し聞いてくれてありがとな。また聞いてくれよな」
「あたりめーだろ!・・・でも、働けよ。次話聞くのは職場の愚痴だけだぞ〜?」
「まじかよおい・・・」
「支払いはやっとくから、さっさとここを出てくれ。物件探して、職を見つけてくれ」
「うーい」
********************
ということで、俺は、スーパーの店員として働いている。
上司がむかっとすることがあるが、頑張っている。
「さーて。物件を探さないとな。実家住まいも、さすがに迷惑だしな」
俺は、もらったパンフレットを見る。
「この物件いいな」
ということで、住宅の内見に来ている俺。
「こちらでございますー」
「ありがとうございます」
案内人はそそくさと戻っていった。
「何かご質問がありましたら、こちらにきてくださいね。まぁ、私としては、あまりよくない物件ですが。なんでも、事故b」
「あ、はい。ていうか、なんか言いました?」
すると、近くを通りがかった爺さんに声をかけられた。
「気をつけなされ」
「はい・・・って。何をです?」
だが、爺さんはいなくなっていた。
「まあいいか」
そして俺は、中にはいる。
「きれいだな。トイレも、台所も」
とてもきれいだった。
すると。
「ココハダメ」
「ひっ」
見渡してみたが、声の主はいない。
「テンジョウヲミロ」
「ひぃ」
天井を見ると、たくさんのお
札には、「自殺自殺自殺」と書かれている。
「ヒィィィ!」
「ココニスンダヒト、ミナジサツ」
そう言うと、声の主が目の前に現れた。
「・・・!」
「ココニハスムナダメダメダメダメシヌゾシヌゾ」
そういうことを言ってきた声の主は、首に紐の跡がある女だった。
女の顔は、案内人と一緒だった。
住宅の内見をします。【KAC2024】 もる! @noshirika
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます