その小さな同居人たちの魂の輝きを

語り部の勘違いから始まり、そしてその勘違いが実を結んだ物語。
本来、悪霊として扱われるはずの彼女らを一人の人間として扱い、寝食を共にし、かつて得ることができなかった穏やかな日々を共に過ごした語り部の素朴な善性が好ましく、一度別れを経た後にその善性に対する報いと彼女らの未来を予期させるラストで読んでいて大変快かったです。