存在を許して欲しい。

雪の香り。

第1話 世界の片隅でひっそりと。

こんにちは。

雪の香り。です。


このエッセイは、全体公開にするかサポーター限定公開にするか迷いました。

その末に「フォロワーさんは減るかもしれないが、多くの方に訴えたい意見なのだし、全体公開にしよう」と決めました。


ここで不穏な気配を感じて読むのをやめる選択をするのももちろんありです。

「フォローしている人の文章だからな」と無理して読んで、結果気分を害されたとしても私は責任が取れません。


と、注意を促したところで、以下本文です。


最近は「多様性を認める社会」にしようという動きが活発で、それは良いことだと思います。


けれど、たまに「感じ方は人それぞれ」と頭で理解していても、自分と違う意見にいざ出会うとその存在を許せず、同じ意見の人と徒党を組んで責立てるという人もいますよね。


その場合は自覚なく誹謗中傷となっていることも多いです。


特に、ネガティブな発言、否定的意見に対し「多用性を認める時代なのに」と責めたりすることはよくあると私は思います。


正直、その主張はわけがわかりません。


「多用性を認める」のならネガティブな発言や否定的意見の存在も認めるべきなのはないでしょうか。


注意したいのはネガティブな発言や否定的意見の「存在を認めて欲しい」のであって「賛同して欲しい」わけではないというところです。


「私とは反りが合わない意見だ」と思ってくれていい。

ただ「その感じ方は間違っている」と人格を否定されたくないだけなのです。


このエッセイは「感じ方は人それぞれ」ということを、頭では理解しているが「実感はしていない」人が多いのではないかと懸念して書いたものです。


この間、とある作品に正直にレビューし、あとで「まずかったかもしれない」と思ったのだけれど作者様は「それでいいですよ」と受け止めて下さって、本当に安心しました。


あの方は「多様性を認める社会の一員」として時代に即した考え方ができているのだなと、私もそうありたいと尊敬しました。


私も偉そうにこのエッセイを書いていますが、自分こそ「感じ方は人それぞれ」が実感できているだろうか、


意図せず他の方の人格を否定していないか、もし存在すら許されないのかと絶望させてしまっていたら……と怖くなる時があります。


「それでいいですよ」とおっしゃって下さった方みたいに優しい人間になりたいな。

そんなことを願い、実践していけるよう気を引き締める今日この頃でした。


以上です。

ここまで読んで下さった方がいらしたらありがとうございます。

あなたにも私にも幸運が訪れますように。




おわり

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