~第五章~ 分からない心声

コロッ...

「何か落としたのか?大丈夫かー?」

運転中だったため見られなかった。ナイフを落としてしまった。

「大丈夫です!き、気にしないでください!」

急いで拾ってカバンの中に入れた。


ガサガサ...


「あ、、カバン破れた。どうしよ。あーーもぉ.....」

が落ちた)

カバンにナイフが引っかかって、切れてしまった。

「あれ、それどうしたの?なんて持ってるけど。なんで?犯罪だよ。まさか先生のこと殺すため?」

冷静な先生と焦る自分がいる。でもバレる覚悟の上で言った。

「おもちゃです。いとこが欲しがってて。」


先生は納得したように前を向いて運転を続けた。


(本当に良かったのか)





「じゃあ、早川、真丸高校行くよ。車に乗って。真丸高校まで車で20分くらいだから、それまではおとなしくしてな。」

緊張と不安でいっぱいだった。殺したら、また犯罪が増える。心地の良い運転で眠くなっていた。



~20分後~

「ついたぞ。早川。起きろ。」

眠ってしまっていた。焦ったような顔をすると、安満先生は笑って高校の先生と話にいった。

「先生、天川実菜さんという方とお話がしたいんですが、だめでしょうか。ダンス部ですごい人気で、動きがきれいですごいとお聞きしたので、会いたいのですが!」

ばれないように近づく方法それは、部活だ。簡単に相手を騙せる。憧れのように話せば、会いたいという気持ちにもこたえてくれるから。

「早川さんだっけ?聞いてみるよ。今個人でダンスの練習をしてると思うから。ついてきてくれ。」

うまくいったようだ。恐る恐るついて行った。この時に恐怖があったのかはわからない。


「天川。少しいいか。見学で来てくれた女の子がいるのだが、話したいらしい。憧れなんだってさ、よければ話してやれ。」

きれいで、スリムで、髪が長く、身長が高く、ダンスで目立つかっこいい女の子だった。

「はい。初めまして、天川です。見学来てくれてありがとう。真丸高校のダンス部はみんなすごいけど、あこがれを持ってくれてありがとう。」

うまいくらいに引っかかってくれたおかげで簡単にかかわることが可能になった。

「かっこいいですね。よければダンスを見せてください。」

信用を作るようにお願いをしてみた。そうすると無言で音楽をかけて踊りだした。




天川実菜はあと少しで死ぬなんて思っていないだろう。



ごめんなさい。



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私が生きている時間と君の時間 ~叶夢~ YUMENO SEKAI @kanakana412

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