悪の人
馬場 芥
蟻
座るのも
だらしなく開かれた股を持ち上げ、振り下ろす。少しの葛藤も罪悪感もありはしなかった。そこに蟻がいるから、ことに及ぶには十分な動機であった。
しばらく足元を凝視していると、靴裏の溝から蟻が
あの夏、
目を閉じると目尻には涙が浮かんだ。
悪の人 馬場 芥 @akuta2211
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。悪の人の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます