カリフォルニア

 機関車は、フランス文化の香りがするニューオーリンズに止まり、広大で見渡す限り何もないテキサスを横切り、サンフランシスコに到着した。サンフランシスコで乗り換えて、カリフォルニアのバークレーに到着したのは夜の10時を過ぎていた。

 駅の近く、今夜泊まる予定のナショナルハウスに到着すると、まだ受付に灯りが点っていた。メガネをかけてハゲたおじさんが新聞を読んでいる。

「こんばんわ」

 ドナルドが声をかけると、おじさんはメガネ越しにほほえんだ。

「おぉ、いらっしゃい。ドナルド・キーンくんだろ?」

「あ、はい。ぼくが予約した部屋はまだありますか」

「当たり前だろ。東海岸から来る若者は、だいたいこの位の時間になるからね」


 二人がナショナルハウスの2階の廊下を歩いている。受付のおじさんが鍵を入れて扉を開く。

「はい、ここね」

 ドナルドが大きな荷物3つを部屋に入れて振り返る。

「ありがとうございました」

 受付のおじさんがほほえむ。

「列車の旅は疲れるからね。その無精髭の様子だと4日かな?」

「5日かかりました」

「あぁ、そりゃ大変だ。ま、よく眠りなよ」

 受付のおじさんがドアを閉めたので、ドナルドはベットにちょっと横になってみた。そして、そのまま熟睡してしまった。


 娘たちの笑い声がする。

 ドナルドが目を覚ました。カーテンから光が漏れている。外から娘たちの笑い声がするので、カーテンをあけてみると、強い日差しが差し込んでまぶしかった。外を見ると、パステルカラーのセーターを着た娘達が外を歩いていた。その向こうには、たくさんの花々が咲き誇っている。


 ドナルドが大きな荷物を3つ持って、インターナショナルハウスの受付に立つ。

「おじさん、ありがとうございました」

 受付のおじさんは、読みかけの新聞越しにドナルドを見る。

「よく眠れたみたいだね。どうだい? カリフォーニアは?」

「目をみはりますね。太陽がまぶしくて、花が咲いていて。ニューヨークはまだ雪なのに」

 受付のおじさんが大きくほほえんだ。



 ドナルドは、海軍から指定されたカリフォルニア大学バークレー校の教室に向かった。すでに30人位の男女が教室に座っていた。ドナルドがうしろの方の空いている席に座ると、ちょうど前の方から海軍士官らしき人物が入ってきて前に立った。

「あー、いいから、いいから、そのまま、そのまま。こんにちは。えー、今日は軽くオリエンテーションをしてからクラス分けをします」

 教室は静まりかえっている。

「ご存じの通り、我がアメリカは日本と戦争状態になりました。そこで、日本語を理解できるアメリカ人がたくさん必要になりました。と、いうわけで、諸君のような優秀な若者をどんどん育成していきます。計画としては、諸君は、およそ16ヶ月で日本語を習得します」

 教室がどよめく。ドナルドもビックリする。

「たった1年半で?」

 海軍士官は微笑する。

「じゃね、諸君の武器を配ろう」

 たくさんの本を台車に乗せた人が入ってきて、本を配り始める。全員に配り終えたあと、海軍士官が本を掲げる。

「これがメインの教科書『標準日本語読本』ね。1巻から6巻まである。通称『ナガヌマ・リーダー』」

 ドナルドは、リングで止められた『ナガヌマ・リーダー』第一巻をしげしげと眺める。海軍士官が続ける。

「あとは、富山房の『英和辞典』、研究社の『和英辞典』、ローズ・イネスの『漢字辞典』、と、これはアメリカの普通の日英対訳辞典、それから上田和年の『漢和辞典』だ」

 ドナルドは、辞典を一つづつ見てため息をついた。


 ドナルドが、クラス分けの紙を持って指定された教室に入っていく。金髪でさわやかな笑顔の若い男座っている。ドナルドを見て立ち上がって右手を差し出す。

「やぁ、ボクはオーティス・ケーリ。よろしく」

 ドナルドも右手を差し出す。

「よろしく。ボクはドナルド・キーン」

 ドナルドはクラス分けの紙を指す。

「ここに書いてある「リリィ・デイヴィス」って女性かな?」

 オーティスも自分の持っている紙を見る。

「うん。女性だろうな」

 二人で向き合ったまま沈黙する。ドナルドが紙を見ている。

「女の子と一緒のクラスなんて、いつ以来だろう」

「ほんとだな。海軍は女性を入れることにしたのかな?」

 そこへ、噂のリリィ・デイヴィスが、元気よくスキップで入ってきた。赤毛で、目鼻立ちのハッキリした美人。

「あー、やっと見つかった。ここでしょ? あんたたち、ドナルドとオーティス?」

 リリィが紙をヒラヒラさせながら尋ねる。ドナルドとオーティス、揃って小さくうなづく。リリが「はぁー」とため息をつきながら座る。

「わかってるよ。あんた達が思ってること。「女の子と一緒のクラスなの?」って思ってるでしょ?」

 ドナルドとオーティス、揃って小さくうなづく。リリィが二人を見つめる。

「まだ発表されてないけどね、米国陸海軍はね、思いっきり女性を登用する方針を固めたの。ルーズベルト大統領とエレノア夫人の強い意向があってね」

 ドナルドとオーティス、揃って小さくうなづく。リリィが窓の外を見る。

「やっと。あたぃ達の能力が生かせる時が来たのよ。やっと、大臣の妻になるためでなく、大臣になるために生きられるのよ。わかった? あんた達!」

 ドナルドとオーティス、揃って小さくうなづく。リリィ、満足そうにうなづく。

「よし。じゃ、質問ある?」

 少し恐る恐るオーティスが尋ねる。

「どこの大学から来たの?」

「ラドクリフ・カレッジ」

 ドナルドがビックリする。

「セブンシスターズだ! 名門から来たんだねぇ」

 リリィが片目でドナルドを見る。

「あんたはどこの大学?」

「コロンビア大学」

 リリィがもう一個の片目でオーティスを見る。

「あんたは?」

「アーモスト大学」

 リリィが笑う。

「なーに言ってんだか。みんな名門じゃない」

 オーティスも笑う。

「そりゃ、そうだな。ここにいる人はみんな全米トップ5%以内の人たちらしいもんな」

 ドナルドがビックリ。

「えー! そうなのー?」

 リリィが疑った目でドナルドを見る。

「そんなこと言って、あんた日本語できたりするんじゃないの?」

 ドナルドがちょっとドギマギする。

「うーん、ちょっと勉強はしてたよ。大学と、夏期講習みたいなので」

「よし。あたしと同じようなもんだ。オーティス、あんたは?」

 オーティスがすまなそうな顔になる。

「ボク、日本生まれなんだ」

 ドナルド、目をむいてオーティスを見る。リリィが大きな声を出す。

「えー! あんたBIJなのぉー!?」

 ドナルドがリリィに尋ねる。

「BIJってなに?」

 リリィが片目でドナルドを見る。

「Born  in  Japan」

 オーティスが照れている。

「うん、まー、小樽で小学校行って、一旦アメリカ帰って、それからまた神戸で中学通ったんだ。中学はインターナショナルスクールだけど、小学校は日本の小学校だった」

 リリィがつぶらな瞳でオーティスを見る。

「小樽も神戸もどこだかわかんないけど、すごいねー。ここじゃ貴族ねー」

 オーティスが照れる。

「そんなことないだろー」

 ドナルドが興味深そう。

「ビジネス? 宣教師?」

「宣教師。じーさんと父さんも宣教師」

 リリィがほほえみかける。

「すごいねー。日本語ネイティブだ」

「うん。まーね。だいぶ忘れちゃったけど」

 リリィがドナルドにほほえみかける。

「よかったね。オーティスに色々教えてもらえるね」

 ドナルドが微笑で答える。


 ランチの時間。食堂でドナルドとオーティスが談笑している。ランチの載ったトレイを持ったリリィが、ウロウロしてあたりを見回している。オーティスが気づいて手をあげる。

「リリィ、こっちこっち」

 リリィが気づいてやってきて、ドナルドの向かいに座る。

「ダメねー。あたぃ、方向音痴なんだ」

 オーティスが笑う。

「そんなんで、戦場行ったらどうすんだよ」

 リリィが可愛い顔をして上目遣いになる。

「その時はぁ、オーティスかドナルド、よろしくね。テヘ」

 オーティスが笑う。

「女性の権利向上をお叫びながら、女の武器は使うわけだ。こーゆーやつにダマされちゃダメだぞ。ドナルド」

 ドナルドが苦笑する。

「でも、可愛いな。死んだ妹を思い出すよ」

 オーティスが驚く。

「ダメだよー、ドナルド。リリィの思うツボじゃないか。ボクは姉二人いるから、ダマされないぞ。リリィ」

 リリィが「テヘ」と笑って、自分のトレイを見る。

「あれ? ナイフとフォークがないよ」

 オーティスがトレイを指す。

「あるじゃない。そこに」

 リリィがトレイに置いてある木の棒を二つ手に取る。

「なにこれ? 渡されたから、もらっといたけど、、、」

 ドナルドとオーティスがクスッと笑う。

「あっ、笑った。なんだよぉー。知らないの、あたぃだけ? ドナルド知ってるの?」

 ドナルドが親指と人差し指と中指で正しく箸を持って、リリィの前に掲げる。

「知ってるよ。大学の唯一の友だちが中国人で、よく中華食べに行ったから」

 オーティスが感嘆する。

「へー。ニューヨークには学生が食べられるような値段の中華料理店があるんだ? うらやましいなぁ」

「そうだよ。安くて、おいしかったよ」

 リリィがドナルドの箸の持ち方を凝視している。

「ははは。箸だよ。日本人とか中国人のナイフとフォーク」

「へー。これで? 大変そうね」

 オーティスが親指と人差し指と中指で正しく箸を持って、リリィの前に掲げる。

「そんなことないよ。慣れればナイフとフォークより便利だよ」

 リリィが興味深そうに二人の箸の持ち方を見て真似る。うまくできて、ドナルドとオーティスに掲げて見せる。なんだか3人で大きなVサインを出しあっているようになった。

 


  翌朝。

 教室でメリーとドナルドが別々の机の席に座っている。それぞれ机の上に6冊の本と辞書が置かれている。

 黒板の前で、オーティスと先生が日本語で話している。

「ほー、きみゃー、小樽な? ひやかったろー」

「寒かったですねー。鼻水が凍りましたよ」

「はははは。ワシんさとは高知の方であったかいき、そがな話聞いたことないなー」

 オーティスが尋ねる。

「先生は、日本に行ったことあるの?」

「(苦笑)それが、ないがよ。オヤジもオフクロも内地のええ話せんき、あんまり行きたくもなかったけんど、こーなったら一度行ってみたいぜよ」

「じゃ、この仕事で行けるかもね」

 メリーとドナルドが二人をボーッと見ている。メリーがヒソヒソ声で言う。

「さーすがBIJ」


 教室の前に立った先生が英語で挨拶を始める。

「はじめまして。私は、アラセ・サブローです。日系二世です。カリフォーニアのサンノゼで生まれ育ちました。君たちに読解を教えます。よろしくお願いします」

 アラセ先生がうやうやしく一礼する。オーティスがすぐに立ち上がって返礼する。リリィとドナルドは、たどたどしく立ち上がって、オーティスの真似をして返礼する。

「教科書はナガヌマ・リーダーです。本来なら、ひらがなとかカタカナとか教えるとこなんだけど、君たちには時間がないから、さっそくやっていくよ。オーティス、33ページから読んでみて」

 オーティスがゆっくり立ち上がる。

「えーとー、、、」

 オーティスがじっとする。みんな、見ている。

「えーとー、コレハ……デス。コレハ……イ……デスカ? ハイ、ソウデス」

 アラセ先生が苦笑する。ドナルドも苦笑する。リリィはキョトンとしている。

「ひらがなだけ読むなよ」

「ははは。日本の学校行ったの小学校の3年だけなんで、漢字が全然わかんないんですよ」

 みんなでひとしきり笑う。オーティスがドナルドを指す。

「このドナルドならきっと読めますよ。漢字大好きだから」

「ほー。キミは漢字が好きなの?」

「え、えぇ。」

「へー。じゃ、読んでみて」

 ドナルドが立ち上がって読み始める。

「コレハ本デス。コレハ赤イ本デスカ? ハイ、ソウデス。コレハ白イ本デスカ? イイエ、ソウデハアリマセン」

 アラセ先生が拍手する。

「こりゃー、立派なもんだ。どっかで勉強したの?」

「大学で多少、日本語と中国語を」

 アラセ先生が教壇に置いた名簿を見る。

「ドナルド・キーンくんか。あぁ、コロンビアか。さすがに頭脳明晰だねぇ」

 ドナルドが照れる。


 次の授業。

 リリィとドナルドが別々の机に座って前を見ている。オーティスが先生と、教壇を挟んで日本語で話している。

「わいわい〜、おめは小樽なのかー? 寒ぐであったべなぁ」

「寒かったですねぇ。鼻水が凍りましたよ」

「だはははは。わがるわー。わがる。おら青森だし、雪国はキツいばなー」

 リリィとドナルドが尊敬の眼差しで見ている。オーティスが別の席に座りながら英語で話しかける。

「しかし、先生の日本語すごい訛りだね(笑)それで会話教えるの?」

 先生がキョトンとして、英語で答える。

「オレ、訛ってる?」

 オーティスが苦笑。先生が英語で自己紹介を始める。

「はじめまして。私はナカムラ・イチローです。日本の青森で生まれ育って、東北大学を卒業してからアメリカに来ました。ロサンゼルスでジャーナリストをしていました。英語は訛ってないだろ?」

 オーティスが苦笑しながらうなづく。ナカムラ先生も笑う。

「君たちに会話を教えることになってるんだけど、上が言うには、君たちにとって会話はそんな重要じゃないらしいんだ。だから、ゆるーく行こう」

 リリィが両手をあげて「イエーイ」と喜んだ。ナカムラ先生は微笑して、自分のカバンの中から白い本を出す。リリィに向けて本を見せながら、日本語で尋ねる。

「これは赤い本ですか?」

 リリィが少し考える。

「いいえ」

「では、何色ですか?」

 リリィが少し考える。

「シロです」

 ドナルドとオーティスが拍手する。リリィが少し怒りながら、照れる。

「なによ。やめてよ。あたしだって、少しはできるのよ」


 次の授業。

 リリィとドナルドが別々の机に座って前を見ている。オーティスが先生と、教壇を挟んで日本語で話している。

「へぇー。キミは小樽なのか? 寒かっただろうなぁ」

「寒かったですねぇ。鼻水が凍りましたよ」

 リリィがドナルドの隣の席に移ってきて、小声で話しかける。

「ねぇ。オーティスさ、同じ話してるよね?」

 ドナルドがうなづく。リリィが続ける。

「牧師だから同じ話続けられるのかな?」

 リリィがドナルドの肩を叩きながら、小さな声で爆笑する。ドナルドも自分でちょっと笑う。

 オーティスが自分の席に座ると、先生が英語で話し始めた。

「はじめまして。アシカガです。日本美術が専門で、ついこの間までカリフォーニア大学のロサンゼルス校で教えてたの。書き取りを教えるわよ。よろしくね」

 アシカガ先生が一礼したので、3人も立ち上がって返礼する。

「じゃ、オーティスさん、今から言うことを黒板に書いてみて」

 オーティスが立ち上がって黒板の前に立ったところで、アシカガ先生が言う。

「赤い箱」

 オーティスは少し考えて黒板に書くが、「赤」と「箱」が何らかの抽象文字のようになる。アシカガ先生が驚く。

「あれ? キミ、書くのダメなの?」

 オーティスが苦笑する。

「そうなんですよ。日本語の学校行ったの小学校の3年までなんで。ドナルドはできますよ。漢字好きだから」

 アシカガ先生が興味深そうにドナルドを見る。

「へー。じゃ、ドナルドさん、書いてみて」

 ドナルドが黒板の前に出てきて、悩みながら書く。アシカガ先生が言う。

「「赤い」はあってるけど、「箱」がちょっと違うわ」

 アシカガ先生が正解を黒板に書く。ドナルドがそれをジッと見ている。

「「箱」は難しいですね。今日習った中で一番難しいです。それに、書いてみると違いますね。書くのは難しい」

 アシカガ先生がニヤッと笑う。

「その通り。だけど、書いて覚えると忘れないんだ。だから、これからはたーくさん書いてもらうよ。そのうち、きっと、ボクのことが嫌いになるよ」


 夜の食堂。リリィとドナルドとオーティスが食後の紅茶を飲みながら話をしている。ドナルドが苦笑する。

「やっぱ「書き取り」が難しかったなぁ。自分で考えないといけないからね」

 オーティスが深くうなづく。

「ほんとだよー。カンジ、面倒くさいなー」

 リリィが笑う。

「BIJがあんなこと行ってる」

 オーティスが苦笑する。

「なんかさー、なまじ喋れるだけに、余計面倒なんだよねー。そのうちボクが偉くなったら、キミたち手伝ってくれな。読み書き担当で」

 ドナルドとリリィが笑う。

「いいよ」

「逆に、あたしたちが偉くなったら、あんた手伝ってよ。おしゃべり担当で」

 オーティスが楽しそう。

「もちろん!」

 その時、向こうのドアからアラセ先生が入ってきて、食堂にいるみんなに大きな声で告げる。

「はーい、じゃ、映画見るからねー。みんな映写室行って−」


 映写室に30人位の人がいる。左の後ろの方の席にリリィとドナルドとオーティスが並んで座っている。日本語の音声が聞こえている。リリィが小声でドナルドに尋ねる。

「これって字幕ないの?」

「ないみたいだね。スパルタ教育だねぇ。日本人を知るために参考にしろってことじゃないの?」

 映画を見ながらオーティスが「はははは」と笑う。リリィがオーティスを睨む。オーティスがリリィの視線に気づく。

「なに?」

「いいわね。あんただけ楽しそうで」

 オーティスが笑顔になる。

「いまさ、忘れてた日本語を急に思い出したんだ」

 ドナルドが興味深そう。

「どんな言葉?」

「「応援する」って言葉。英語だと「Support」」

 リリィがつぶやく。

「さーすがBIJ。エンジョイしてるわ」

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