第9話:私ハ、ソフィアト申シマス

――新宿警察署、外事二課

 資料を求め、外事二課に訪れた赤羽たちは、会議室に通され、備え付きのプロジェクターでそれを閲覧していた。

「これがご所望の半年前、ムンバイで起きた爆破テロの資料です」

 外事二課所属の刑事、成田勉(なりたつとむ)がプロジェクターに繋いだパソコンを操作し、資料を映し出す。

 最初に映し出されたのはインド政府が発行した事件のレポートだった。

「悪いな」

 成田は英語で書かれた報告書を、赤羽と桐谷が読みやすいよう自動翻訳アプリにかけて日本語に変換する。

「なにか関係あるんですか?」

 キャリア組である桐谷は、印刷された英語報告書をそのまま読み進めている。

「どうだかな。順を追って見せてくれ」

 手慰みにジッポを弄びながら、赤羽は資料を読み進めるよう指示を出す。

 成田は頷き、淡々と読み上げ始めた。

「事件は2月中旬、場所はインドムンバイ沿岸部にある製薬会社、マハ・プラーナで発生。犯行はこの地域で活動しているテロ組織だと思われておりますが不審な点が多く、現在もなお犯行組織特定の調査が進んでいる模様です」

 街の様子、テロ事件前の建物の様子、テロ事件後の建物内部の様子の写真がスライドされていく。

「不審な点っていうのは?」

 パチリとジッポの蓋を閉じた赤羽が、成田に訊ねる。

 成田は赤羽の質問を受け、動画ファイルを再生した。

「こちらをご覧ください」

 映し出されたのは事件発生時の、エントランスに設置された監視カメラ映像であった。

 電子ロックで施錠されたシャッターを、現れた東洋人と思われる女が手を翳すと解錠され、独りでにシャッターが開いていく様子だった。

「……なんだ、こいつは?」

 水牛の頭蓋骨を思わせる不気味な仮面を被ったこの女に、赤羽はただならぬ気配を感じた。

「わかりません。国際犯罪者のリストも洗いましたが手がかり無し。ただ……」

 成田が動画ファイルの続きを再生する。

 女がシャッターを開放すると、現地のテロ組織と思われる集団が雪崩れ込み、その後にスーツ姿の同じく東洋人の男が入ってきた。

「この男については一件引っ掛かりました。人類統治共和国国家安全保安局工作員、コウ・キュウキです」

 成田は動画ファイルを一時停止させ、国際手配書の画像をポップアップさせる。

「……大物が出てきたな」

 人類統治共和国は、ユーラシア大陸の東側大部分を占める超大国である。

 経済も資源も豊かな国であるが選民思想が強く、表面上は共和制を謳っているがその実は秘密警察などによる言論統制や他国、特に北アメリカ合衆国に連なる国家やヨーロッパ圏へのスパイ活動や内政干渉、政治犯罪など水面下での問題行為は多岐に及んでいる。

 コウ・キュウキはこの人統国の諜報機関に所属する工作員であった。

 数々のテロ事件や要人暗殺事件に関与の嫌疑がかけられている国際指名手配犯である。

「コウ・キュウキなんて僕でも知ってますよ!? 確かなんですか!?」

 桐谷はそんな大物が本件に本当に関わっていることに慌てふためく。

「裏は取れてます。テロ発生の数週間前、偽造パスポートで同空港に入国したのが確認されてます」

 成田はムンバイ国際空港の入国審査の映像を映し出して答えた。

「だがコウが前線でブイブイ言わせてたのは十年前だ。いまは本国で教官をしているはず……。なんでいまになって、しかもこんなチンケな案件に関わっているんだ? 役が釣り合ってないだろ」

 現役の過ぎた諜報機関の元トップエージェントがなんでこんな案件に絡んでいるのか、赤羽は不思議でならなかった。

「それについてはこちらをご覧ください」

 成田が開いた資料はテロ事件の被害者リストであった。

「酷い……。ほとんど皆殺しじゃないですか」

 羅列された職員の氏名とそれに付随する死亡の文字に桐谷は絶句した。

 赤羽は唯一死亡でなく行方不明と書かれた人物の名前を見つけ、成田の方を振り向く。そこにはシュルティ・ウパニシャドと書かれていた。

 成田が頷き、シュルティに関する資料を展開する。

「このテロで唯一生き残ったシュルティ・ウパニシャド博士。彼は元々脳神経科学と脳生理学、認知科学を専門とし、北アメリカ合衆国で薬品開発に従事していたのですが、ある実験が原因で追放処分を受けています」

 シュルティのプロファイル資料と北アメリカ時代の写真がスライド表示される。

「追放?」

「実験内容は脳神経ネットワークの抽出と思考アルゴリズム変換です。その際に被験者の死亡が記録されています」

 実験結果を聞き、緊張が走る赤羽と桐谷。

「その実験ってのは、つまりなんなんだ?」

「つまり人間の意識を抽出して電子化する試みです」

 成田の言葉に赤羽と桐谷は唖然とした。

「確かコネクトミクスとか呼ばれてる脳神経科学の一種ですよね? でも、今の研究段階でそんな事が可能なんですか?」

 桐谷の質問に、成田は無言で首を横に振った。

「被験者はシュルティ博士の娘、ソフィア・ウパニシャド。彼女は暴漢に襲われ、意識不明の重体に陥っていました。そのためシュルティ博士は当時研究していたコネクトームマッピングユニットに彼女を繋ぎ、意識の抽出を試みましたが……」

「失敗したと」

 赤羽の言葉に成田は頷く。

「その後この件が明るみに出たため、シュルティ博士は追放。故郷のムンバイで彼の兄、スムリティ博士が勤めていたマハ・プラーナに身を寄せることになりました」

 マハ・プラーナに入社し、兄スムリティとの記念撮影写真。

 シュルティの目が病的に沈んでいる様に、赤羽は再びジッポで手遊びを始め、思考を巡らせる。

「シュルティが入社してから数か月後、スムリティは研究していた万能ワクチンの開発に成功。ALPHAと命名されたそれは、お二人も知るところかと思います」

「えっ、シュルティ博士ってALPHAを開発したスムリティ博士の弟だったの!?」

 成田の説明に、桐谷が驚く。

 赤羽は点と点が繋がったとパチリとジッポの蓋を閉じた。

「しかも名前がALPHAにBETAと来たもんだ」

 赤羽はここで桐谷から聞いたいのりの証言を思い出す。

 BETAとはつまり、ALPHAのような、またはそれに似たワクチンの類いなのだろう。その利権を巡っての争奪戦であったのだとすれば、コウ・キュウキが出張ってくるのもギリギリ頷ける話だと赤羽は推察した。

「大体話の筋が見えてきた。助かったよ」

 成田へ礼を言うと、赤羽は席を立った。

「ヨウさん、どちらへ?」

 灯りが点き、赤羽が会議室を後にしようとする姿に気付いた桐谷が後を追いかける。

「ん? ちょっと昔馴染みにな?」


――練馬区、光が丘、安達家

 歩たちが帰宅したのは、夜十時を回った辺りだった。

 母屋の灯りがまだ点いているのが見えたいのりは、叱られるのを避けるため、歩の家に入っていった。

「ただいまー」

「お前ン家じゃないだろ」

 誤魔化すように、空元気を放ついのり。

 親に怒られたくないため自分の家に避難しているのを理解している歩が指摘する。

「似たようなもんじゃん。ウチから借りてんだから」

 実際、いのりは物心つくころから歩の家に入り浸っている。

 自分の家と同じくらい勝手を知っているし、なんだったら設備が新しい分、こっちの方が住み易いくらいに思っていた。

 そのため、いのりはスイッチを見ずに照明を点けられるほどに勝手を心得ていた。

「ありがとうごぜぇますだ大家様」

「キモ」

 大袈裟におどけて返す歩。

 その歩の仕草に、いのりはケラケラと笑った。

「オカエリナサイマセ」

「うわっ!?」

「バッ! 何やってんだよ!」

 二人の背後から、突然現れ出迎えるロボット。

 突然話しかけられた二人は驚いて振り向いた。

「先ホドハ誠ニアリガトウゴザイマシタ。イノリ様ニモ改メテ、オ礼ヲ申シ上ゲマス」

「この声さっきの」

「ああ~……」

 真理の時同様、器用に頭を下げてお礼を述べるロボット。

 このロボットがスマホの声の主であることに気付くいのりと、真理との約束が早くも反故になりそうな予感に歩は顔を覆った。

「オ二人ノゴ協力ノオカゲデ、シュルティ博士ヲ救ウ事ガ出来マシタ」

「なんなの? アプリじゃないの?」

「いきなり滅茶苦茶巻き込むんじゃねぇよコイツ……」

 歩に説明を求めるいのり。

 歩はどう説明すれば良いか頭を抱えるのであった。


 歩の部屋は、数時間前の様相から一変し、様々な工作機械に囲まれたそこはある種実験室のような体を醸し出していた。

 買い出しの荷物を片付け終えたいのりは、ファミリーパックのアイスキャンディーを齧りながら、歩たちからこれまでの経緯を聞かされた。

「へぇー、じゃあこのコがこないだ歌舞伎町で追っかけられてたコなんだ」

 ローテーブルに寝かされた本体をまじまじと眺めるいのり。

 小さめのアイスキャンディーをシャリッと噛み切った歩が頷く。

「んで、あの全裸男がその片割れ」

 咀嚼しながら続ける歩。

 なぜロボットが全裸男に会いたがったのか、なぜ歩にあんな役目をさせたのか、得心がいったいのりはへぇーと相槌を打つ。

「なんでインドから日本まで来たの?」

 現在はこちらがメインである作業用ロボットの方を向いたいのりが尋ねる。

「BETAガ悪用サレルノヲ防グタメ、北アメリカ合衆国ヘ亡命スル予定デシタ」

 ロボットの返答に、いのりは疑問が沸いた。

 北アメリカに行くなら、インドからなら飛行機の直行便があるはずだ。

 そもそもどう考えても東回りに進むのは効率が悪いのではないのかと思った。

「ねぇ、北アメリカに行くなら反対方向の方が近くない?」

 自分の疑問が間違ってないか、いのりは歩に確認する。

 歩も確かにそうだと頷いた。

「空港ハ、彼ラニ押サエラレテマシタ。周辺諸国大使館ニモ手ガ回ッテイマシタノデ、陸路ニテ、一番公正ニ取リ合ッテモラエル日本ヲ目指シマシタ」

 ロボットたちはミャンマー、タイ、ベトナム、フィリピンを経由して日本まで辿り着いた。

 人統国に隣接するこれらの国は東南アジアオセアニア通商連合と言う同盟組織を形成しており、これは強大過ぎる人統国の侵攻戦略に小国が対抗するための知恵であった。

「なるほどなぁ」

 歩たちも政治経済は学校で習っている。

 そのためロボットの説明を聞き、中立の立場を表明している国が乱立する西方ルートを進むより、人統国と仲の悪い国が並ぶ東方ルートを突っ切る方法に合点がいった。

「彼ラハ私ヲ捕ラエテ、BETAヲ独占シヨウト目論ンデマス。ナノデ捕マル訳ニハイカナイノデス」

 無機質なカメラレンズが、いのりたちを見つめる。

 その眼差しがどこか懇願しているように、歩たちは感じた。

「たしかに、あんなチカラ、悪用させたらダメだよね」

 いのりは全裸男ことシュルティが奮った力を思い出し、身震いする。

 数時間前の、トー横の惨状がフラッシュバックしそうになるいのりを、歩は彼女の手を握りその恐怖を抑え込んだ。

「そう言えばお名前、まだ聞いてないね」

 落ち着いたいのりは、ロボットへ尋ねる。

「私ハ、ソフィアト申シマス」

 ロボットは逡巡したのち、そう答えると作業用アームでいのりと握手を交わした。

 ソフィアと友好的な関係を築こうとしているいのりの姿を見て、歩は真理の言いつけが本当に正しいのだろうかと、胸に引っ掛かった。

 その迷いを誤魔化すように、歩は強引に話を切り替えた。

「それで、修理はどれくらいかかりそうなんだよ?」

「必要ナ物ハ全テ揃ッテイマスノデ、明日明後日ニハ終了ノ予定デス」

 工作機械で埋め尽くされた部屋を見回して、それはそうだまだ足りないと言われても困ると、歩は呆れた。

「修理が終わったらどうするの?」

「私ヲ追ッテイル人達ニ差シ上ゲヨウト考エテマス」

「えっ!? ヤバいんじゃないの?」

 ソフィアの予想外の回答に、いのりは驚く。

「中身ガ入ッテイナケレバ、意味ガアリマセン」

「目くらましか」

「どゆこと?」

 ソフィアの言葉に、歩は彼女の目論見を理解した。

 要領を得ないいのりに、歩が説明する。

「連中が欲しいのはBETAとBETAを作れるコイツの頭脳が欲しいんだよ。だから連中がコイツの身体を手に入れても、中身が入ってなきゃ新しいBETAは作れないってこと」

 いのりはなるほどと手を打つ。

 しかしそうなると新しい疑問が浮上する。

「じゃあ自分の身体はどうするの? ずっとそのラジコンみたいな身体にいるの?」

 いのりですら、傍らで修理されているそれが、それなりの大きさで、それなりに精密な部品で構成されているから、ソフィアがロボットだと言われても受け入れられたのであって、目の前のラジコン紛いの機械にパーソナリティがあると言われても、誰かの悪戯だと思うのではないかと考えた。

 いのりの心配もソフィアは理解しており、彼女の疑問に答える。

「ソチラニツイテモ、別ノ方法ヲ進行中デス。必要ナ機材ハ明日届キマスノデ、マタ組ミ立テヲオ願イシマス」

 身振り手振りを交え、お願いするソフィア。

 また部屋が占有されることに、歩は肩を落とした。

「結局まだあるんじゃねぇか。もう置くとこ押し入れくらいしか無いぞ」

「乗り掛かった舟じゃん。やったげなよ」

 歩の肩をポンと叩いて慰めるいのり。

 他人事と決め込んで軽口を叩く幼馴染を歩は恨めしそうに見返した。

「他人事だと思って……。そういやお礼の話だけど」

「うわっ、ゲンキンな奴」

「うるせぇ! こっちは身体張ったの!」

 トー横に行く際、ソフィアからお礼をもらう話を思い出し、切り出す歩。

 歩の催促を聞き、いのりが幻滅するが歩は危険な目に遭ったのだから当然だと反論した。

「私ニ可能ナ事デシタラナンデモ仰ッテクダサイ」

 歩へ向き直り、頷くような仕草をするソフィア。

「じゃあ金だ。金をくれ」

 身を乗り出して即答する歩。

 食い気味なその姿勢に、いのりはもの言いたげな視線を向けた。

「ロボットなのにお金持ってるの?」

「金が無きゃ機材買えないだろ」

「それもそうか」

 いのりの疑問に歩は俺がこんな機械どもを買えるわけがないだろうと言わんばかりに、周りの工作機械たちを見回しながら答えた。

「オ金デスカ。具体的ニハ幾ラホドデショウカ?」

 ソフィアは頷き、具体額の提示を求めた。

 歩は手を擦り合わせながら熟考する。

「昼に見た時点だと20万ドルあったよな?」

「20万ドル!? ……って、幾ら?」

「3000万円くらい」

「やばっ! めっちゃ金持ちじゃん」

 高校生のいのりにとって見たことも無い金額を聞かされ、彼女は目を丸くした。

「現在ノ残高ハコチラデス」

 ソフィアは歩のスマホを遠隔操作し、自分の電子バンクのページを提示する。

「はぁ!? 1万ドルしか残ってないぞ!?」

 激減しているその額に、歩はショックのあまり声を上げた。

「ヤバ! どんだけ使い込んだの!?」

 頭の中で日本円に置き換えた後、驚くいのり。

「追加ノ機材購入ヲシマシタノデ」

 目を白黒させる二人に悪びれる様子も無く説明するソフィア。

「……残金150万円しか持ってない奴から毟ったら俺が酷い奴じゃねぇかよ」

 歩はガックリと肩を落とし、項垂れる。

「幾ラ請求スルツモリデシタノデショウカ?」

 ソフィアの質問に、歩はしどろもどろに答える。

「昼間の20万ドルを見たらまぁ、100万円分くらい? 貰えたら嬉しいかなって。全財産が150万円の奴から50万、10万毟っても後味悪いだけだろそれ」

「ゴ期待ニ沿エズ申シ訳ゴザイマセン」

 カメラレンズが設けられた頭部ユニットをペコリと下げて陳謝するソフィア。

「別の方法考えなきゃ」

 いのりの提案に、腕を組んで思案する歩。

「お前、銀行の口座を操作して増やすとか出来ないの?」

 自分のスマホを容易く乗っ取るのだから、そのぐらい出来るのではと歩は考えを述べる。

「社会混乱ヲ引キ起コスヨウナ不正行為ハ、後々トラブルノ元ニナリマスノデ、推奨ハ出来マセン」

 ソフィアは首を振り、歩の提案を断る。

「流石に犯罪でしょそれ」

 いのりもソフィアに賛同し、却下した。

「まぁ、常識的に考えてダメだよな」

 歩は再び思案するが妙案は出てこず、降参とばかりにごろんと横になった。

「はぁーあ、骨折り損かぁ」

 両手で顔を覆い、悲嘆に暮れる歩。

 寝そべる歩を覗き込むようにいのりは上体を屈め、スマホを見せた。

「まーまー、歩が全裸男取り押さえた動画、めっちゃバズってるから良いじゃん。二学期始まったらちょっとしたヒーローになってるかもよ」

「ヒーローより金持ちになりたいよ、俺は」

 いのりが見せたSNS画面では、撮影していた野次馬がアップした動画の再生数が天文学的な数字を叩き出しており、SNS内はちょっとしたお祭り騒ぎになっていた。

 しかし期待していた報酬が無くなった歩は見たくないと寝返りを打って顔を背けるのだった。

 励ましの言葉に聞く耳も持たず不貞腐れる歩に呆れるいのり。

「じゃあ私もそろそろ帰るね。早く合宿の支度しないと」

「あいよ、お疲れ」

 母屋の灯りが消えたのに気付いたいのりが、部屋を出ていく。

 歩は寝ころんだまま、手を振って応えるのだった。

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