お調子者と理科室実験、混ぜるな危険?!~先生の話しを聞かないと明日は我が身です~

ちさここはる

JSと理科の実験

 小学校の頃が一番、面白くも楽しかった記憶がある。などとは言えない。むしろ、苛められた頃の中学と高校の頃の記憶の方が鮮明なのだ。恐怖は脳中枢を犯す。しかし、闇歴史などとやっちまった記憶が鮮明にあるのは、何故かとJSの頃だけだ。


《やっちまった! 恥ずかしいぃいい!》


 羞恥は恐怖を凌駕するのかもしれない。少なからずうちの中ではだ。読者の方の中には、ぅんな訳あるかー~~い! と呆れや怒りなんかを口にされるかもしれないが、それはそれ、これはこれ、うちはうち、そちらはそちらと、ね? でオネシャスなのです。


 さて、そんなこんなでと。羞恥とやらかしちまった闇歴史を語りましょうぞ!


 年齢がバレるのはいいんですが。うちがJSのときに流行っていたのか、当時のテレビの地上波で放映されていたからだったのか、記憶はあいまいなのですがね。うちは40代のいまでもきちんと最後まで観た記憶のない映画。いや、最初のくだりと中盤のみんなで飛ぶシーンや衰弱しちゃうシーンも知ってはいるが、です。マジで通しで観たのは一回こっきりかと思います。

 恐らくは……多分! スタンド・バイ・ミーはしょっちゅうと観るくらい好きなんですがね。


 さて、本題の映画が下記です。


 1982年12月4日公開されたスティーブン・スピルバーグ監督の《E.T.》は読者様の大概は勝手ながらと観たことがあると思います。昔は金ローや土曜映画劇場なんかでの地上波は、令和の今では信じられないくらいに毎日とあった時代で、映画が終われば日常の月曜日が始まるとまで骨の髄まで沁み込まれていました。

水野晴郎さんの「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」や淀川長治さんの「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」が終わりと始まりの合図だった頃の時代背景。映画ファンには堪らないバラ色の時代ではないでしょうか。準新作やマニアックな映画にB級映画の放送といえば木曜映画劇場の予告は神がかったていました。テレビCMでもバカ受けと観たくならない人なんかいなかったはずです、それだけ掴みも腕もセンスもありました。今となっては午後ローでマニアックな映画が仕事も休みで観られればラッキー! と思うくらいです。


 さて読者の皆様もここまで読んでいて、闇歴史の話しはどうした? 話しが逸れちまってんじゃないのか?? と首を傾げる方はいらっしゃるでしょうが、関係が大ありなのです。てへぺろぉおぉおお!


 では、改めての本題として、うちは今も語りたくもない中学と高校の不遇時代を乗り越えた40代のお調子者ですが、JSのときのうちは輪にかけてお調子者で人の話しを聞きませんでした。(ここ重要ね)


 小学校の移動教室。場所は理科室。

 班分けなんかもして、従業中なんかも隣や班の同級生たちはお喋りを止めずに聞く耳も半分と、ほぼほぼと聞いてなんかもいなかったのですよ。(ここフラグですよ)


 いまだとJSの頃の記憶と言えば――これです。マジのマジと。


 実験は《微硫酸をいれて色をかける》みたいな内容だったはずです、あくまでも、だったはず、だったはずとなるのは先生の話しなんかこれぽっちと聞いていなかったからです。まじで聞けって、と今のうちなら言えるのですが移動教室の興奮はそれどころじゃなかった。恐らくは前の晩の地上波テレビ放送で《E.T.》を観たのであろう、うちは興奮のまま立ててあった試験管が三本とあり、何を考えていたのか、左手の中指に試験管を被せてから、


「見てぇ、いーてー~~」


 瞬間の出来事です。

 中身がばしゃあ! と手の甲と手首とテーブルを濡らしました。


「あれ? 中身、入ってたみたい。なんだっけ??」


 他人事ときょとんと班の人に言うと――


「きゃぁああ! ここはるさんがぁああ、硫酸を手にかけてるぅうう!」と大絶叫です。


 理科実験室が騒然とする中で、かけて(やらかして)しまったうちは、本当にきょとんと何事かと黒板を見てようやく気がつきました。顔面蒼白の先生に机の間々と横にある水道口で手を漱がれました。その後、保健室に連れて行かれたものの、痛みも何もないうちはきょとん、となんかやらかしちまいましたか? と状況の把握能力すらもないくらいのお花畑でした。


 赤みは少々と中指も無事だったもので、すぐに教室に戻ったうちに周りも優しくも冷ややかと触れられずに授業を受けました。


 帰宅後、母親にこんなことあってやらかしたと報告したら、そりゃあ「馬鹿じゃないの!」「恥ずかしいっ!」と激おこなのでした。


 後にも先にも、こんな事故は起こしてませんが。今にして思えば、少しは「大丈夫?」の一言はあってもよかったんじゃないのかと思いますが、馬鹿をやらかしたのがうちなので、まぁまぁ、仕方がない。もしも、万が一にも子どもが何かやらかしたら、万が一にも犯してしまった局面が来てしまった場合は、うちが欲しかった言葉を親として、子どもにはきちんと言おうと思わしてくれる実母の反面教師に感謝です。


 ここまで読まれた読者の皆様も、これを越えた闇歴史はございましょう。むしろ、これが闇歴史?? と首を傾げる方もいるでしょうが、書けるのがこれしかないんだ! 察してくれ!

 あとは漫画のキャラの「群れてても邪魔だ!」と仲のいい同級生に何故か言ってしまって給食時間に緊張を奔らせてしまったくらいしかないんだよ! 話せるのがぁああ!

 ふぅうう――……

 でも、この機会に《E.T.》を改めて観ようとは思わないのが本当に不思議です。《インビジブル》《デイープ・ブルー

》は何万回と観返すんですがね。トラウマにはなっていない、とは思うのになぁ?

 いずれ、機会があれば!


 では、ここで名言で締め括らせて頂きます!


「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」

「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」

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