剣道部の顧問だった主人公には、やらなければならない事があった。卒業する数少ない女子部員への色紙に、メッセージを書くと言う、単純なものだった。しかし、剣道部のほとんどが男子だったことが災いしたのか、色紙はいまいちだった。 そこで主人公はあることを思いつく。 しかしその思い付きが、あらぬ事態を招いて——。 ラストの二年後への伏線に、思わずくすり、と笑ってしまいました。 是非、御一読下さい。
卒業式当日。剣道部顧問・羽倉先生には、他にもやらねばならないことがあった。だから三分以内に、在籍部員たちから預かった色紙に、彩りを添えようとしていた。卒業生が大好きなものを思い出しながら。けれど、色紙に貼るシールは、中々剥がれてくれなくて…はたして羽倉先生は、色紙に貼ることができるのでしょうか?