二〇三話 招かざる、者共
翌日。早速
それにより、まず見舞いにゆくとしたら四夫人の
なので、
段取りなんて面倒臭いの私が
我が子だろうとデレてばかりいたら将来の教育が怖い。めちゃ甘やかしそうだぞ?
いや、いやいや私が許さんわ、そんなの。
このコの教育は私が
寝間着から着替えた私が文に一通り目を通してしばしごそごそしている間に起きだしてきた
この一連の朝やること、というのに慣れてしまった私がお腹いっぱいになるまで虎静に乳をやり、背を軽く叩いてげっぷさせ、しばらく抱っこしてあやしてやっていると。
どちらにせよ、迷惑極まれり。私が
「
「違うだろ。陛下の使いなら
「もう報せた。が、きゃつら芽衣を見て明らかに態度を変えおった。興味津々とな」
なにそれ。
私は月に言われる前に虎静をしっかり両手で抱いて階段から後ろへさがる。しばらく下が騒がしかったが、そのしばらくがすぎて騒ぎが騒動になり、大騒ぎとなっていく。
その中に知った声。殿下の声が相手を問い詰めていく声が聞こえてきた。そして、聞こえてきたのは結構びっくりするようなことだった。騒ぎの原因となったのはなんと。
「
「申し訳ありませ」
「申し訳で済むか! 敵国の、
……。殿下、今、なんて――? 亀装鋼? それって
え、どうして。どういうこと。なぜその国の使者が私の下に来るというんだ。ありえないだろう、そんなの。国の
なぜ一
「
「はあ?」
「ずっと、鬼の
「……なにが言いたい」
「おわかりの筈。我らが光、亀装鋼皇太子殿下、
――ドクン。心臓が大きく鼓動する。こいつらは確信している。私のことを。そう考えると途端恐怖が湧きあがってきた。鬼の娘だったこと、
だが、でも、しかし、なんだと。亀装鋼の皇太子が私を探している? なぜ、なんの為に探しているって、探しだしてどうしようというんだ? 私になんの価値があると?
どういう
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