ひとまず文と、――が来た
二〇一話 四夫人より、お見舞いの文
「あの
「は?」
「
「……ん。まあ、いろいろな」
嘘だ。こいつに限って
だいたい、あの時、
でも、そこに突っ込みを入れない程度には私だって
私がまま賢明に判断していると
それぞれに
「
「なにそれ?」
「なーんぢゃ、知らんのか。水の
なるほど。とすれば
それと印の
殿下名簿によると黒亀宮に
黒の字に亀の印章。黒亀宮の雪梅妃からだ。「お久しぶりでございます。突然のことで大変驚いておりますが、その後、お体のお加減はいかがでしょうか。殿下は
私は湧きあがる頭痛を堪えて次を手に取る。紅の字に鳳凰の印章。紅鳳宮の珊瑚妃からだな。えっと「先月の
強くなる頭痛に耐えて次を取る。白の字に麒麟の印章。白麒宮の凛鈴妃か。「この度は
殿下、あなたなにしてくれてんだ。四夫人たちの心配をことごとく妨害するって。
みんな、私と
その場にいなくても
中でも
話にならない殿下に
そんで、ものの見事と言っちゃあ悪いが殿下のアレっぷりに雷を落とすはめになっちまったおふたりに心の中で申し訳ない、と
見舞いの文は許した。よし、じゃあ次は顔突きあわせての見舞いを許可しようか?
……なぜだ。
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