一六九話 化粧が武装、ってこういうことか
うっかり拍手しそうだが、さすがに次に突っ込みかねない
もうアレだ。宿命とくくってやっていいあの
「す、すみません」
「よいが、ぬしはそこに近づくでない」
「あい。そうします」
ぐすん。
化粧ができない身としては
そう、
それくらい化粧の上手
しないけど、でも、こういうふうに他の女性でしかも殿下が選んだ女性を見るとこういう例えがでてくるのがまずおかしいだろうが、その、
などと感じてきてしまう。だって、これって最大の
化粧という
それで、殿下が彼女に贈ったのはどうやら腕輪らしい。なるほど。
腕輪ならば多少は、ってのも私の
毎日
その
そんな感じの内容が添えてあった。ただし、私が自分で見抜け方式で名簿の後ろにちょいとつけ加えの情報で記されていた。……殿下の首を絞めたくなったのは、内緒だ。
こっちもたいがい忙しいんだけど、殿下? と、こっそり
そのように思っておかないと本当にちょっとしたきっかけで以て爆発したら殿下を
なにのどこが大丈夫なのか不明だ、私。一割でも許されないだろうが、と冷静に自分に自分で突っ込みができた瞬間もあったが、名簿を見る
しょうがないだろ? でしょ!? 私に
なんだ。私の心が狭いとでも言われる? 同じようなことやってみてやろうかー?
「あの」
「? はい、なにか」
「
「夏の
「いえ。ただ、殿下がとても嬉しそうにあなた様のことを話してくださって。よほど
殿下、のろけるならせめて月の前だけでお願いしたいんですが。なにを他の妃の前で私の、他の女の話なんぞしているんですか。当てつけだと思われたらどうすんのさ!?
これ、
私、以前の、殿下に知りあう前の私だったら鼻で笑ってだからなんだ、と
だからもし、私が凛鈴妃の立場だったら私という女と会っているのに他の女の話で楽しそうに嬉しそうにする男なんて、と思ったかもしれない。そう考えると
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