一六七話 考え事の方向を変えよう
恐ろしいくらい平等で公平な罰だ。
おい、どこまで能天気なんだ。そんな「皇帝に見捨てられた可哀想な民」を
てめえらの腐った
どこまで私を追いかけてくる気だ。
そう、救え。助けてください、じゃない。どこまでも私を下に見た態度と言動だ。
元々あの邑の出身である私に
皇帝陛下は、
「月、茶の準備頼む」
「……言われずとも今のぬしにさせられぬ」
「そう。――ありがとう」
「礼には及ばぬ。ぬしは
そう、だけどそれだけではないくらい感謝しているんだ、
以前、
ちなみに、月が
直接、火にかけても大丈夫な茶器を用意されているので火鉢にかけて中を少し確認するだけの軽作業だ。まあ、茶器の中身がどういう状態か、くらいは私がすぐ察せるし、
もしも心配ならば、と侍女が先に飲んでみられるように
茶
ま、
本音でぶつかっても大丈夫な相手。それが私でありたい。殿下の前で猫かぶろうと私はその誰かの
ただし、私も含めた他の妃やらに迷惑や損害を与えないではいてもらいたいもの。
私はいわば
そうこう思考遊びをしていると火鉢の準備をしていた月が急にかしこまって私の背へと避けてきたので私も
ただし、それは
そういうことだ。私のように堂々と歩く者の方が珍しい、
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