いざ、四夫人との茶会へ
一六三話 夕餉を終えてある意味出陣
「ご馳走様でした、と」
「
「ん。このあと
「静様、もう少しお肉をつけられた方が」
「肉はなぜか筋肉になっちゃうんだ。たくさん食べて肉が
現実は違う。なぜか、筋力の
心配の方向性が違うよ、浩。あなたは私をどこに
もうちょっとこう、なんていうかさ。女らしい
私が
うるせえ、バカ。こちとら必死で習った通りに頑張っているというのに努力を笑うな笑い飛ばすなっ! 私だって傷つくんだぞ!? ったく、こんなので
いっそ冗談だった、と今からでもいいから
四夫人の
この国は徳妃と賢妃の序列がちと曖昧気味にはなっているそうだが、一応位づけとしては
徳を積んだ、というよりは美しく賢くの妃に
私が紅楓妃の色気にやられないか、今から心配だがその紅楓妃も顔あわせを心配している様子。顔をあわせる寸前まで
他の部分は
誰しもあの昼間の
そう思うとあの女はつくづく残念すぎて
雪梅妃の一応
「月、いつまで食っている?」
「
「……なににだよ」
「女として残念
月の発言に他の侍女たちは「なんということを」と声を
上目遣いが半白目の睨みになっちゃう時点で女の
これをまずい、危ない、ダメ女だ。と思わない、思えないというのは問題だろう。
それなんて自信家もしくは
ダメすぎて自分でも泣きたくなるさ、私だってというか私こそが最も気苦労抱えているともよ。こんなので后妃だなんだと宣言している殿下のこと
あんな腐った
はあーあ。自分で
遅れて月も支度を軽く整え、私の髪飾りを
顔あわせだが、これから殿下の
ま、敵対意識を持つ者がいてもそれはそれで仕方がない、っつーか当たり前にいるのが普通の後宮であろうとされている。美しく、醜い女たちの
中には親の
その際たるものが後宮。ここは女たちが
馬車に乗り込みながらいまさら、本当にいまさらだったが私なんかが后妃で本当にいいのか
なのに、なあ。とは思ったが、ここまで来て足を退くのは女の度胸に関わる。度胸と根性と努力の積み重ねが結晶としてそのひとを
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