一六〇話 最後のトドメはお任せください
……いや、ほぼ確定的にそう。すみません、
何度目か知れないが、皇后陛下に逆らったり、逆さになってなくても
人生は常に更新、のお手本を示してくださっているのかしら、皇后陛下。あの、
騒ぎ。あのゴミ女が抵抗してぎゃあぎゃあ騒ぎ立てている
「ちょっと、なにぼさっとしているの!?」
「……ぇ、ぁ」
「
「いい加減にしてくださる?」
この女、
「散々
こんなゴミがひとの形をした女の代わりなどと言わず数段ましでまともな「人間」普通にいるに決まっている。それがわからないとか。どれだけ自己評価が高いんだろう?
無駄に前向き。
彼女なら雪梅妃の
「
雪梅妃の侍女たち全員が腐っていないだろうし、このクソあんぽんたんの代理などなんとでもなる。だったら、私が示してやるべきはもうあと、これだけになっちゃうぞ?
私は
「たいした成分もなさそうですが、
「へひっ?」
「ああ、もちろん意識
……。あ、黙った。ふう、やっと黙ってくれやがった。これでこのゴミと同じ空気を吸うことがなくなっていいね。なんとなく
私が円扇の位置を元に戻したあとも蒼蘭はガタガタ震えて、というかちょ、漏らしてないかこの女っ!? きったねえー。ダメだ、この
そう、皇后陛下を
なにが敵わないんだろ。私が皇后陛下より
しばらくは廊下を移動する三人分の足音が聞こえていたが、しばらくして皇后陛下が
「お見事ね。本当に
「はい?」
「わたくしもまだまだねえ。とてもではないけれどあなたのような切り返しできな」
「当たり前です、皇后陛下。アレはやっちゃいけない
「そう言われても、すっきりしましたが?」
「恐れながら通常の反応ではないか、と」
私がどれだけ
ただ、どうしても
もう、
こう、なんていうのか、こういう
私だけで
……それはなにかな、殿下。私に対して挑戦しているとかもっと言って挑発行為のつもりですか、喧嘩売っているんでしょうか。喜んで山積みお買いいたしましょうかっ!
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