一五六話 朝餉も済んだし、今日をはじめよう
「ご馳走様。よし、みんなも食べてくれ」
「もぐもぐ、ん? なんぢゃ?」
「……てめえにそんな
「きっつい言葉ぢゃの~ん」
「水ぶっかけてやろうか、
「お断わりぢゃ、
おい、てめえ、コラ。うっかりとつけりゃあ
その庭園は
私が怒りにイライラしていると月が「おお」とか言って思いだした、いろいろ一気に思いだしたようでいつものお得意な
こいつがなにを考えているか、とかわかりたくないがわかってしまう。「せいぜい舐められんようにしっかりやれ」だとか「いざとなればツケで助けてやるぞ~」な笑い。
クソっ、足下見やがってからに!
それに例え会える機会があったとしたって私にてめえお得意の「おねだり」という技が使えると思って
どうしてもそういう甘える、という行為が苦手な私は
でも、その時美朱様には「どことなく陛下に通じるところがあるわね。あの方もあまり甘えん坊って感じのひとではないでしょ?」と
あの
それも失礼な話かもしれないが、だって実際にそうなんだもん。アレかな、
「
「お任せください、静様」
よし、これで私は心置きなく自分のことができるな。
私や他四夫人たちの宮が豆、まではいかないがそれでも半分以下くらいしか規模がない程度には。これが皇帝の
素晴らしき上下関係だ。
そう在って当然。それが呑めないの、普通いないと思うんだが
あなたね、最後の方適当に選んだとかそういうのでしょう絶対。だから皇后陛下が頭抱えちゃうのが
陛下だけじゃない。美朱様も
「月、いくぞ。
「ぬし、鬼か。……鬼ぢゃったわ」
「るせえ、月。
「はい。私自身の為ですよ、月様」
芽衣の返事に月は肩を
他人のこと、それも勉強事に口を挟むなんて
とかなんとか思っていた、考えていたのが悪かったんだろうか。このあと、皇后陛下授業でちょっと、ちょーっとしたことが起こってしまおうとはこの時、予測していなかった私が悪かったのか。はたまた「お・約・束☆」という展開だったんだろうか。ねえ?
講師の三妃方が頭を抱えてしまう、いわゆる要注意人物というのにお目にかかってしまおうとは思わなかった。それも、なにに驚いたかって? 一番は、これ、だろうな。
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