伍の幕 後宮の一新によって
我がことながら忙しいこった
一五四話 のんべんだらりより多忙が良し
これは夢だっていうのは私がよく、一番わかっている。
彼に会える
これが幸福でなくてなんだと言う? それくらい恵まれていると思う。愛してくれるひとがいて、守るべき従者たちがいて、対等に口を利ける気心の知れた仲がいて……。
さらには学びを説いてくれるひとたちだっているのにこれ以上ってそれなんて天国の
満足、というのは人間だし永遠に覚えないんだろうけど、現状に不満はないかな。
殿下や
そう感じる、改めて感じてしまうのはいよいよ殿下が選んだ
昼は
夜更かしは美容にも健康にも悪いので温かいお茶と茶
比べる相手が違うものの
……まあ、ね。仲良く
でも、そんな小さなことで
あやかしと人間では
その代わり、
へえ、と思っちまった。私は人間の乳もあやかしの乳ももらったことないからな。
てか、この
殿下と茶会をするにしたって「乳の大きさはどのくらいが好みですか?」なんて話題振れるかよっ。変態じゃねえか、もう完全無欠にドがつく変態扱い喰らっちまうって。
ただ、かといって同性なら許されるわけでもないのは重々承知。四夫人が揃ってまず見るのが乳、て
あいつは大きいだの小さいだの以前に形がもう絶品であるので完敗。白旗だって。
アレは結構衝撃強かった。そりゃあ、私だってお歳頃でどういう胸が綺麗か、なんてのくらいはわかる。張りがあって弾力も申し分なくて、形もお椀のようなのが素敵だ。
私は殿下の
乳の話しかしていないような気がするが、ま、いっか。誰が私のこの夢を覗いているわけでも、
別に
殿下がどう言ってきたって揺るぎない。後宮で生きる。そうして生きていくと決めた以上甘えは
私にだって一定以上の欲はある。殿下の
口づけだけで我慢、とも思ったが私も女の端くれであり、その機会があれば
まあ、いい。もうしばらくは殿下も泉宝との戦処理に精をだされるとのことだったので女同士でやるべきことをやっておこう。果たして誰がどういう反応を示すのやらだ。
ああ、夜が明ける。朝が来る。今日は夜に
起きなきゃ、起きよ。起きたら
帰ったら
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます