一三四話 なに、なになになにこの状況!?
次に目覚めるは天国か地獄か。そんなことを思いながら眠りについた私の思考が浮上しはじめたのは、体感時間で約一日後のこと。丸ごと一日、私を
……こんなもん、私が
私が身じろぐ前に答の欠片が顔を見せた。あふ、と
上等な就寝着を身に纏い、帯はかなり緩めに締められている不可解。んな緩く結んでいたんじゃ寝ている間にはだけて大変なことになるぞ? てか、
どうしたことだ。これから寝るのか。じゃあ私が寝ていた時間、というのの計算は間違っていたんだろうか。半日経過した程度、だとかそういうオチ……な、わけないね。
だって、窓の向こうに見える陽は
視線を移動させるとすごく上等な西の
おかしい。私は然樹が用意させた普通の服を着ていた筈じゃあなかったか? えういっ!? こ、こいつまさか私の下着姿目撃再びしただけに
な、なん、なにそれその
……待て。着替えさせただけ、か?
「お」
「やあ、
なにを? って訊いてみてもいいか。後悔するんじゃないか。訊いたら、私これ。
でも、ささやかな抵抗
うわあ、ろくでもない予感。
「昼だけど関係ないよね」
「なにがだ。ことと次第で関係あ」
「もちろん、
ダメだった。いやな予感は予感しちゃいけないんだとアレほど学習してきただろうが私バカちんっ! な、に言いだしているんだろうか、このバカ野郎。契り、って……。
それって
ありえ、ない。と思いたいが私が寝台から逃げられないように首輪の鎖と新しく足枷の鎖が天蓋の柱に繫がれていることから現実を直視した上で正当に突っ込みをせねば。
「ごめんね、待ってあげたかったけど。
「もしもし? だからってなぜこうなる?」
ついつい丁寧に見せかけただけのよくわからない言葉になってしまったものの私の脳に異常はない。あるとして相手、然樹の方だ。十割どころか振り切って万とか億ほど。
それくらいこいつ、おかしい。なんで私でてめえの欲を晴らそうとしているんだ?
悪趣味だとか、変態がいきすぎて脳味噌が
つか、こいつ私で
そうじゃない。そこじゃないだろ、私。しっかりしろ、つってもどうしたらいい?
これってどう言えば
傍目にわかりにくいが下の分身をおおいに興奮させているっぽい皇太子の、例のアレが暴走思考回路に
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