一二七話 おかしい、こんなのおかしいよ
こんなことは、生まれてはじめてだ。
紙の
どうでもいい情報だった。いつも鬼を
あやかしとは、
わかってはいるが、それでも僕だって飢え死にするわけにいかない。本当の意味で
特に僕の生まれた
幼い頃は両親、両陛下が
低位あやかしの妖気が体に馴染んでしまった僕はより強い妖気でなければ満たされなくなった。
つまり、高位あやかしを飼えれば僕は永遠に飢えないでいられる。そのあやかしも高位であるだけたかが吸妖体質者に妖気を取られる程度で
そんな存在はそれこそ夢物語に現れる異質な者であり、現実にはいない。いたとしても大地や大気に一体化していて人目に触れる真似は
そして、そんな存在が協力してくれることなどもっとありえないのだと、中位
だが、それ以上に自我がはっきりしている為、「人間の飢え防止に付き合え、正気で言っているのか、小僧?」そう、はっきり言い切られたことだってある。無理なのだ。
僕が普通に生きていく為には
あやかしを害し、恐れられ、ひとにも妖の気を喰らう
そうした飢えを抱える僕は周辺
どうして周囲の皇太子たちは幸せで国民から愛される存在として
特に諸国でも
妃たちも、我が家の、いや我が家の娘を、待てうちの
わかっている。あの皇太子も様々
だから、次代を
……
僕なんか、僕の体質を知って向こうから断られることが多数だっていうのに。あやかしの気を必要とする特異体質。ただそれだけで気味悪がられ、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます