一〇四話 それは、ある意味はじめての
「おい、
「
「
こいつ、皇太子に捕虜になったら面倒臭いだのと言おうとしやがったが、結局迷惑をかけるという
不満なのは理解してあげるから引きさがってほしいというのは私なりに案じてだ。
殿下は私や
毛嫌いしている相手に自身が負けていないと言いたいのは、男性だし
そこは矜持に
だから、月の言うことに賛同する。私や月ならいざとなっても大丈夫だろう。殿下は違うんだと知ってほしい。
そう思って陛下に目配せするが、陛下は首を横に振る。は? どういうことです?
……ま、さかもしかして一度言いだしたら聞かないとか? 身を
そんな無茶苦茶あるかあ? と、言いたいけど私が口をだすと殿下の性格上より
えー。これってどうなんだ。どうなっちゃうんだとは思うけど結局殿下は聞く耳持たずで
はあ。困った
例え、
……そういうこと、なのだろう。
あの軍議からこっち殿下は金狐宮に来なくなった。私は勉強が
そして、月も不機嫌なままだ。気詰まりな空気を変えたいと願えども殿下が頑なになっているところをつついても
こればかりは
そう言わんばかりだ。
不機嫌な殿下と顔をあわせることなく、かといって機嫌のいい殿下に会うこともないまま日にちばかりが
つきたいため息を堪え、私は禁軍で預かる
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