九八話 軍議、開始。だったけど
「
「はっ」
んで、続けられたのは予想通りの報告。
それもご丁寧なことに軍を五つの隊にわけてそれぞれに一〇〇人を割いていると。
そこから先もある程度はこちら、私としても予想の範囲内で軍議は進んでいった。泉宝は新しい力を試したいのだとか。新しい力、あやかしの、
その紙型の式に加えて生身の式を
そのことからも泉宝は式持ちが多く、かつ戦い慣れた
そらまあ、落ち着かない気持ちにもならあな。でも、冷静なフリくらいはしろや。
みっともない。いい歳こいた大人が揃いも揃って無能かっつーの。と、いうのは
この
あやかしはひと以下という思想が根づいているのは仕方ないのはそうだが、私としては彼ら彼女らとは
ふたりがいたから今の私がいる。生きていて幸せでいられる。いられたがこの先はそうこうも言っていられない。将軍として一軍を
殿下に、陛下たちに。私の力は私を守るだけでなく、私の大切なひとたちを脅かす存在への
「
「は。私と
「右に同じぢゃ。足手まといに並ばれたのでは邪魔にしかならぬ。特に人間の中にはとかくしゃしゃりでたがる愚かな
「なるほど。いっそ
「陛下、よろしいでしょうか」
一番の
私の
でも、どうやら素直に通らない様子。
が、陛下はいつものことなのか、両手を組んで発言を許すのに
「そこの
「一隊一〇〇人。聞こえていた。それとは別に私の式であり、大事なあやかしをてめえの
「……。小娘、わしが、なんだと?」
なにもクソもねえよ。確認しただけだろうがただたんに。なにキレてんだよ、爺。
てめえこそ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます