八六話 結果見え見えの模擬戦
「なにか、思うことがおありですか?」
「そういうことだ。戦えばわかろう」
で、こっちはこっちで勝手に話を進めているようだし、どうしたもんだろうねえ?
陛下、私はあなたの思うところ以上に頭の異常を疑っているし、疑いたいんだが。だって本格戦闘初経験の女に
私はか弱、くはないがごく一般的な女の子なんだということをお忘れですか? 大至急思いだしてくれ。じゃないと朝に食ったもんがでてきちゃう事態になりかねないぞ。
「堅くなるな、
「陛下、私の寿命を縮めないでください」
まったく、
私は一応、
が、これでもう
と、まあそんなひとり
戦は、事前の準備で八割方決着時の被害
その言葉が入る
臨機応変。変幻自在。そのように
相手となる人間の質に大きな差がある、と予想値は大きめに判じておく。
「先に相手の組を全滅させた方が勝ちだ」
「承知しました、陛下。おめえら、やれ!」
「ははっ!」
「まあ、よろしく」
「ふふ、身のほどを知るがよいわ」
陛下の声にそれぞれで返事をして身構え、私と月はその場を動かずいる。いたが相手方が仕掛けてきたのにはさすがに反応して各々で避ける。躱した先、刀で仕掛けてきた者の次は槍使いが現れた。が、関係ない。私は地面を足先で叩いて水の壁を立ちあげる。
同時に背の方から月が火の
だって、じゃないと月の
それだけでその兵の
一方、月の方は残ったひとりを片したところだった。どこに持っていたのか
いわゆる、
……いや、うん。惚れ惚れするくらい容赦ねえな、あの
可哀想に。
酸っぱいにおい。反吐の臭気というよりは胃液のにおい、か。って、私も冷静に分析している場合じゃないだろ。私の足、
てめえらの組が瞬殺、
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