八二話 朝餉食べて予定通り出発。と、思ったら
「いただきます」
「うむ。今日のはちとだけ
「うん。
「景気づけ、のう? ま、
「ほどほどに期待しているよ、
それでも月ほどは食べられない。
ただまあ、
食事を済ませたのであとを片づけて
「おい、なんだ、その顔」
「い、いやあ、
「なんだ、男ならいるんだろ?」
「
そりゃあ、基本的な体のつくりが全然違うのはわかっている、気ではいるがそこまで大差っつーほどはないだろう。同じ人間という生物の、性別差なんてそんなあるかあ?
私が月、意味不明だこいつなどと考えていると
で、私が納得できずいる間に月は「言っても無駄だのう、こりゃあ」とでも言いたげにそっぽ向いた。ちょっと槍の
あとが怖いもん。この狐の恨みは猫の以上に
あちらだって主人だとさだめた私の覚えが悪くなるような、そういう
そうこうあったが、予定時間になったので私は背に大槍を負って
遅刻しないように、途中で着替える手間を
鎧を預かるのは快諾した月だったが、武具もというのは
そんなに重いかな、これ。と背を一瞬したが、見えたのは槍の柄と背に変装した月の姿だけだ。月はこれまたなにかの
めちゃくちゃ怪しいなー。誰かが見ていたら。
が、私が気づいたものにこの鼻の利く狐が気づかぬわけもなく
すると、ぼ、ぼぼ、と火の玉が現れて人目でない視線を攻撃した。
私はそいつが機能停止していること、
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