八一話 正でも負でも、ある方がいい
「食材は調達済みぢゃぞえ」
「ん」
短い会話。でもそれで充分だから以上にはなにも言わない。お互いに互いの
話しあいがどうのよりとっとと
これは私から
けっして猫かぶらない姿。ありのままでいてほしいとの願いからの要望でもあるし私は陛下たちが
……そう考えると贅沢だ、私。浩と
ただ、それもこれも、だ。嫉んだり
負の感情を、
私に、今の私にできることなんてたかが知れているのはそうだし、将軍がどういうものかの正解不正解なんてわかりっこない。せいぜい
いろいろお話は聞いた。耳だけ
でも、なにもないよりましだ。特に皇后陛下が聞かせてくださった父の戦の思い出話は
特に、
今は亡き大切な父親の思い出をお借りして彼女から遠ざけてしまうのは胸苦しい。
そう思って遠慮し、代わりに事細かなことを陛下に訊いて、訊いて、訊きまくってしまった。だって、陛下の父親は
陛下は「おかしなコね」とでも言いたげだったが私はどちらかというと
まあ、アレだ。私が大衆向けの
いつだって生きるのに精一杯だった私はたかがつくった話より実際の経験に
いつか、殿下とのそ、そういうこと、というのに向けて授業してくれる
それでも読み続けるのは
殿下が舐められないようには
ひととは改められる生き物だと思いたい。改めて正しいと思う道を進みたい。先々でその道も間違いだった、
それが悪いことだとは思えない。道に迷ってしまう時もあるがそれも、迷いもまた道のひとつでいわゆる
――……そう、
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