不穏な一報を頂戴し
七八話 様々あった茶会が終わって……
絶対ほぼほぼ十割
次から次へカモられるおっさんたちだが諦め悪く「もう一勝負!」と言って下着一枚になっていたからな。真冬に。月は多少肌を見せることになろうと
寒さには耐性をつけられている。少々のことではかじかみもしない、という感じ。
まあ、私もひとのことは言えないが。月がおっさんたちを絶賛カモって旅費もとい宿代稼ぐ間に近くにあった川へと入って素手で魚獲り、などに興じていたものですので。
それこそ寒さなんて、水に関する熱いだの冷たいだのは私には通じない。
「
「いえ、陛下。甘やかさないでください」
「
「まだそこにいたりたくないから諦めろ」
「ぶー、ぶー、ぶーっ!」
「陛下、どうやら
正しい返事をしておいたらば本格的に
いや、陛下だけでなく
それから茶会は平和に進み、陛下は様々な菓子や茶
やがて、昼餉を
「静、いいかしら?」
「は、はい」
退出しようとしたら陛下に呼び止められた。私は急いで振り返ってみると陛下付
なんだろう? と
侍女三人は平然と片手で受け取り、持ちあげる私に
気持ちはわからないでもないが、そんな化け物見る目で見なくてもいいことない?
「あの、これは……?」
「今朝方、
「!」
「まだ、どこへ向けて進軍かはさだかでないのですが、
それは、つまり、
少なくとも天琳の
そうでなければいったいなんの為にそんな情報を私に流したのやら、だ。ともすればこの荷物、侍女たちが三人がかりでようやく運べていた荷の正体も
陛下が目でいいと許可をくれたので私は荷に巻かれた
長い棒形状。保護の布を押しあげる鋭い先端からしておおよそ想像はついている。
そして、予想通り。現れたのは鋭利な切っ先を持つ特大の
「かつてこの国に仕えていた将軍はひとりでわたくしの父が使っていた得物ですわ」
「な、そ」
「どうか、使ってください、静」
「ですが」
「あなたになら安心してお
いや、だからといって偉大な父の形見をこんな、我が子の皇后候補程度に
しかし、見れば見るほど立派な武具。こんな得物を使えていた
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