七六話 元最高妃嬪共をバッサリして
そりゃあ、
こいつ、
どこへ遊びいっている、とかそんなことをいちいち問い
うちの
やれやれ、と私が両陛下にお
彼らは
二匹が抵抗してびーびーいうのが聞こえるが空耳ということにしてしまっていい?
「前々からあのふたりの扱いには
「月、てめえやっぱり」
「なんぢゃ。泳がすには良手であろ? ああした手合いは特別扱いをより好むし、なにより
「え。な、殿下、が?」
「うむ。さすがの
なるほど。殿下らしいといえばらしいけどそれにまんまと引っかかるあの二匹はホント皇后陛下じゃないが頭に
ここは女の
腐っていて、花も
所詮はここも、後宮も皇帝の為に用意された環境であり、一見無害な花たちを
妃たちの関係を見て、そこに膿を見つけたなら
そうして整理し、有害な
彼の声が幻に聞こえるようだ。「もしも徳妃か、賢妃が静にまで
気恥ずかしい。畏れ多い。そして、やはり恥ずかしい。殿下、どれだけ愛が重い?
いやいやいや、重いは言いすぎか。えっと、愛が深すぎて足が底につきませんよ。
……これもどうかと思うけど、でもな。他に適切な表現ってあるか? ちょっと見つけられないんだが、私の
「さて、邪魔蟲が永遠に、綺麗に消えたので本格的に
「そうですわね、陛下。はあ、ようやっとあの厚塗りの異臭から解放され、喜ばしいことこの上ありませんわ。ねえ、静? お化粧ができないあなたこそ一番苦痛だったのではなくって? 特に徳の一切ない徳妃のベッタベタに塗りたくっただけのあの下品さは」
「殿下が言っていた化粧が
「そうねえ、アレはやりすぎよねえ?」
どうやら意見は一致しているようだ。と、いうか
と、そこで視線を覚えたのでそちらを見る。皇后陛下が目をぱちくりさせていた。
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