五六話 妃授業はそれぞれ分担されて
一方、もうひとり顔を知る
昨日はその美朱様に「だいぶ見目に沿ってきれ、……こほん。見られる字にはなってきたわね」とか「あとは
他には宿題、という形でいろいろと課題をだされては
で、三者それぞれに違う言葉で「もう少し適当にやれ」と言いだす始末。どっち?
頑張れと言って尻叩くか、肩の力抜けと言っているのかどちらだ、あなたたち!?
わけがわからない。なんなのよ? 私をさらに
どちらかにしてくれ。と、思うのは私だけではないと思いたいが、授業を受けているのは私だけだ。不参加な
ふふ、じゃねえっつーの。とは思えどもせっかくだし、美朱様に教わって覚えた丁寧な言葉で
似合っていないのは承知しているっつーの、こんの性悪
今日の皇后陛下授業は上に立つ者の気構えだとか
「
「あの、申し訳ありません」
「いいえ。その日を生き抜くことに必死でいたあなたが他国のことに気をまわす余裕などある筈もなく、
しみじみと茶の休みにそう口にした皇后陛下の目には
私が陛下に確認がてら訊いたのが悪かったんだろうけど彼女は「教えてくれてありがとう」とキラキラ笑顔だった。が、あの、お約束でとても笑顔らしくない笑顔でした。
こう、
さすがに
私が皇后陛下を見るも陛下は微笑むばかり。一番上に乗せられている軍書の中でも最新のものを開いてみると荒っぽい字体で詳細が記述されていた。
式を持つ者が矢面に立ち攻撃を引きつけつつ、攻撃の
ぺらり、とめくる。次の日も、あくる日も、その先もずっと兵たちは疲弊していくばかりで光のない、まさに
戦、というものは。できるだけ国の
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