日はすぎて、本日も授業を
五五話 数日ののち。今日は皇后陛下
それからさらに数日が経った。
そんなことを聞いた日も
私なんかがこんな高価な茶や菓子を飲み食いしていいのかとてつもなく不安すぎて萎縮してしまうが皇后陛下はそんな私の態度を見てはあ、となぜか感嘆に近い息を吐く。
なんだろう、とは思ったが敢えて訊かない程度には私も賢明だ、と判断しておく。
だってそうじゃないとただでさえぷっちんこしそうな心臓が胃に代わってキリキリするしちゃう。それがわからないほど私は
どうやら皇后陛下はそちら方面でも笑顔の鬼らしくいとも易くご自身の感動、感心の理由というのを教えてくれた。
で、その中でも招きたくない、進んで招こうと思わない不快な妃もいるのだとか。
「あのコもあなたと茶会をしたい、と言っていつも以上に
「?」
「今日辺りお誘いがあるのではないかしら」
皇帝陛下からの通達を皇后陛下に聞いてからでも早六日が経つであろう今日も授業があったのだが、皇后陛下は殿下からお誘いがある、と言って
そこにあわせられるのはあの湖からの帰り道で
あの茶とは
さすがは皇后陛下。これだけで
ここ六日、私は皇后陛下だけでなく
たしかに私をあの
月は不満だ、と言ったがだってそう見えるんだから仕方ないと言うと黙りこくる。
どうにもこの
今は授業に集中したかったので月に構っている場合でない。桜綾様は丁寧に女性らしい
うう。必要だってことは重々承知だ。その手の知識はそれこそ后になるのならば。
でも、これまでに男、もとい
勝手がわからない。そして、極めつけというか桜綾様が「これは宝物なのよ」と言っていたなんだったっけ、そう「
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