一〇話 ゲテモノへの食い気なんぞ発揮すな!
「んなもの食うなよっ」
「
「アホはてめえだ。ずらかるんだよっ!」
「その方ら」
ギクッ! うわあ、いやな予感がする。すっごくいやな予感通り越して悪寒、が。
見ると最初話しかけてきていた男女が
こんな、
緊急事態だったんだから見逃してくれればいいのに、と世の中を
「
「……あー。かもね。巨体で
私が結構ありえる
……てゆうかちょっと待って。なんか聞き捨てならないことを言わなかったかな?
あの親子のことだと思うがシュクヒとヒメ、だと言った、な。名前はそれぞれ「ヨウリン」
いや、言わないでほしい。それとこれ以上お礼も
礼なんてどうでもいいからどうかお願いこのままなにもなかったことにしてくれ。
「
「わたくしは
一気に私は人生初の
「ここ数日、
……ああ、えーっと。いろいろ突っ込みたいことがあるのはそうだが、呑み込んでおくことにしよう。だって、そこは突っ込んだら面倒臭いことであるに違いない。のに!
「こんな魚が大妖? 笑えぬ
月ェエエエエ!? てめえはなんでそう私の
掘るならてめえの墓穴を掘れ。そのまま
だ、なんて現実逃避はよしておこうか。月の言葉に皇帝皇后が反応してしまった。そりゃそうだろうよ。
そりゃ
「そういえばその方、先ほどのはなんぞ?」
「ぅ」
私的に突っ込まれたくないことぶっちぎり第一位を皇帝陛下は見事に訊いてきた。
私は
ただでさえ月のせいで墓穴に半分ぶっ込まれ気味だというのにマジで埋葬される。
皇族への
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