この世で、母の怒りが怖くなかった子がいるだろうか。私はとっても怖かった。そしてその時、大概父親というのは、庇うか、「私は空気」と言わんばかりの態度である。ところが、人間は空気では無い。そう……時に、存在感を主張してしまう時がある…(遠い目)仕方ない、人間《いきもの》だもの。肥前