うちの猫、喋るんだけど。いやほんとに。

のっとん

1

うちの猫、喋るんです。


いやほんとに。

よく「ごはん」とか「おかえり」とか話す猫がTVやYouTubeに出てくるでしょ?

うちの子は私の名前を呼んでくれます。


はいはい。親バカ。


って思ったでしょ!

私もそう思います。すみません。認めます。

認めるんですけど、まあ聞いてください。ちゃんと理由があるんです。


私の名前、呼びやすいんですよ。猫が発音しやすい音って言うんですかね。

さすがにここで本名を書くわけにはいかないんですけど、短い音でそもそも猫の鳴き声に近いんですよね。


で、ここからが重要というか。

猫って自分の名前は理解してるじゃないですか。

呼んだら来てくれますよね。(来なくても反応はしてくれますよね)


私、実家暮らしなんですが、親が大声で私のこと呼ぶんですよ。

呼ばれたら行きますよね。返事もします。


猫、学習します。


ははーん。なるほど。そう呼べばあいつは来るんだな。

呼んでみますよね。もちろん猫が叫んでれば何事かと向かいますよね。


猫、学習します。


ははーん。こう呼べばあいつは来るんだな。

インプット完了です。


というわけで、うちの猫は私のことを名前で呼びます。

遊んでほしい時、ご飯がほしい時、お気に入りの場所で撫でてほしい時。

最初はにゃーにゃーでも次第に発音(?)が良くなる感じがします。


人間不思議なもので、はっきりと名前を呼ばれると動かざるを得ないんですよね。

こうして今日また猫の手のひらで転がされるのです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

うちの猫、喋るんだけど。いやほんとに。 のっとん @genkooyooshi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ