旅のお供は猫耳の美少女……ではなく犬耳を持つマッチョな半獣人でした。

【あらすじ】
エメラルドの髪とルビーの瞳を持った16歳の少年、タイラー。
彼は『メディシアン』と呼ばれる、食で病を癒やす魔人だった。
国の中でも稀有な存在の彼は、王宮に召喚され王女を癒す命を受けた。

ひょんなことから酒場で知り合った預言者に「半獣の卵」を授かったタイラー。
そこから生まれたのは、可愛い猫耳の女の子……ではなく筋肉隆々ながら犬の耳と尾を持つ半獣だった。

忠犬のような振舞いをする半獣犬に『ジロー』と名付けたタイラーは、王女を救うため食材を求めて旅に出るのであった。



【感想】
医食同源と言う言葉が現実でもあるように、食は医療にも重要なファクターを持ちます。
それをテーマにした本作は、現実の医療にも通ずる部分があり病の名称などもリアリティがあって面白いです。
ヒーラーが主人公の異世界ものや、食をテーマにした作品は目にしますが、この両者を組み合わせた作品は初めてです!
着眼点がすごい!
医療の話では小難しい感じがありますが、あくまで食を主軸にしているので親しみがあります。
なによりお供がマッチョな忠犬(半獣人)なのが面白い。
そんなジローの大胸筋は動くみたいです。

皆様、是非ご一読を!