リュー君との再会
「ミルクちゃんは、お留守番ね」
「ミャーウ」
「よし、じゃあ探すわよ。せっかくだし魔法を使って探しましょう」
「はい!でも、僕魔法使えませんよ?」
「私が使える魔法を貸してあげるわ」
「そんなことできるんですか?」
「ええ、それじゃあ空を飛ぶ魔法を貸してあげるわ。ちょっとコツがいるけれど慣れれば探しやすくなるはずよ」
空を飛ぶ魔法か、またロマンある魔法だな。応用したらホウキに乗って飛ぶとかもできそうだな。
「ありがとうございます!ところで、その貸してもらった魔法ってそのまま修得出来たりしますか?」
「いや、貸した魔法は24時間以内か私が戻したら使えなくなるわ。それじゃ魔法を渡すわよ」
そうするとノゾミさんの周りに光る文字が飛び始めた。ノゾミさんが何かを唱えるとその文字は俺の体に入っていった。その瞬間に何かが使える様になった感覚がした。
「使い方を教えるわね。まず魔法はイメージが大事よ。だから呪文は自分のイメージを作るために言うだけで、イメージがハッキリとしているなら呪文詠唱は要らないわ。まぁいきなり空を飛ぶイメージをするのは難しいと思うけど。この魔法は世界魔法で重力魔法の応用よ。いつもと反対の方向に重力をかけると上にいって、無重力にすると止まるわ。下に降りたい時はゆっくりと重力を戻してね。こんな感じのイメージがあると多分やりやすいと思うわ。早速やってみましょう」
「はい!やってみます」
ええと自分にかかってる重力を操作か。
難しいな。俺は目を瞑り、自分にかかってる重力を感じてみた、その後に自分の体が上に引っ張られるイメージで魔法を使う。こうかなぁ?目を開けるとそこには広い空と太陽そして、1匹の竜がいた。
俺は声を張り上げ、竜に向かって言った。
「リューくん!おーい!」
すると竜は嬉しそうに答えた。
「武蔵!探したぞ、落としてすまんかったな」
一体のドラゴンは一人の青年の近くに来た。
「あれ?なんで武蔵が飛んでおるのじゃ?」
「俺今、魔法使ってるんだ♩すごいでしょ?」
「武蔵すごいゾ!これからはワシと空を飛べるな♩」
「いや、今は魔法を貸して貰ってるだけだから一緒に飛ぶのはしばらく先だな」
「そうか、残念だけど早く飛ぶ魔法使えるようになるんじゃぞ」
「おう!」
「そうだこれからもリューくんの背中に乗るんだから、もう落とすなよ?めっちゃ痛かったんだからな」
「ごめん、ごめん、これからは慎重に飛ぶのじゃ」
そう久しぶりのリューくんと話していたら、今魔法を使っている事を忘れてしまった。あ、ヤベェ流石にこの高さは不味い、ノゾミさんが見えないくらいには高い。リューくんは間に合うわけないし今度こそ俺死ぬのか。てか俺落ちすぎじゃね?
電車に轢かれ転生したらペットが最強になっていた件について WAKA @aky4946
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