リアルで出会った恋のお相手たち

 当時、リアルで私と交流があったのは、主に専門学校の同級生や先生方と、精神科病院で出会った仲間たちだった。


 専門学校関係者については、やっぱり片っ端から好きになって行ったよねぇ……。


 精神を病む前から私を知っていた人間、特に専門学校関係者は私のその後に関心を寄せてくれていた。時にはメールや電話で様子を伺ってくれる事もあった。


 その人たちについても、ある日突然「好き」と思い立って、次の日には「好きです」って告白してたパターンですよ……。


 理性的な友人はちゃんと断ってくれましたけど、たまに理性的じゃない人がいると、ちょっと危うい関係になりそうな局面もあったのだ。


 が、当時の私は自分はグイグイ行くくせに、相手からグイグイ来られるとスッと情熱が冷めて一歩どころか百歩くらい後退してしまう人間で。今でいう所の『蛙化現象』ですね。まさに蛙化現象が頻発していて、カップリング成功! という事は一度もなかったのだ。


 他にリアルでの付き合いと言えば、精神科病院の病棟や外来で出会った人々だ。


 長期入院中には、付き合う寸前くらいまで行った男の子もいた。相手も無職。こちらも無職で将来どうしようと思っていたのだろうか。当時の私をぶん殴りたい。


 外来で出会ったお兄さんとは、カラオケに誘われたのでのこのこと着いて行った。そして、見事カップルが成立してしまったのである。しかも、その人は今の私の夫になっているその人だ。


 そうなのだ。おいたんは私が誰でも好きになってしまう病に罹っていた時代の末期に好きになった人だったのだ。


 えー。そんな状態で出会った人と結婚しちゃって大丈夫なの!? って思うでしょう。大丈夫だったんです。


 その辺りをエピローグで少し語りましょうか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る