制服

巌鷲高校の歴史と伝統を象徴するのが制服と校内着。

校内ではバニースーツで身も心を引き締め、登下校では一般社会から見られても気にしない伝統的なセーラー服で登下校する。

場所や情報に応じて着替えれば、気持ちも変わる事を修めるのが目的。

服装のTPOを身につけていく「服育」の一環である。

バニーガールが、燕尾バニーが女性の正装となったこの世界に於いて、登下校用に専用のセーラー服が制定されているのは、黎明期に地域社会から生徒達の安全を守る為の擬態だった名残りである。


制服は登下校服のスカーフ留セーラー服と校内服のバニーガールコスチューム(スタンダード・燕尾・ビキニ・ホワイトボア)と女性用燕尾服の3種類があり、普通科とバニーガール科で着用ルールが異なる。


普通科、バニーガール科共に式典用の黒と白に加えて学年ごとに違う色を持たねばならない。


燕尾ジャケットもバニーガール科はセミプロ扱いなので、プロの着用規定に則って模範になるよう統一規格に則った色地で仕立てられた正統派バニースーツ。

普通科は校内着、学習服としてのバニースーツ。

生徒会メンバー専用に、襟に金のラインと金ボタンと金のフロント止め紐が入った燕尾ジャケットをバニースーツの上に着用する。


普通科は多くの場合、バニーガール科に落ちた生徒が滑り止めを兼ねて目当てに来る子もいるが、そうした子に限ってセーラーバニー化する傾向にある。

普通科では統合・開校直後の名残りからセーラー服のままで授業を受けても良い事になっている。

燕尾ジャケットの代わりにセーラー服上をバニースーツの上に着る事も許されている(式典時除く。その際には胸当てを外し、寄せてあげた胸の谷間が胸当てから見える様にするのがマナーで、上級生が下級生に着付け作法を教え伝えるのが伝統となっている)

その結果、この学校ではプロを育てるためにガチガチに縛られたバニーガール科より、柔軟性の高い普通科生徒によって「セーラーバニー」が事実上の普通科制服と化している、逆説的な現象が起こっている。


加えて女性用燕尾服も学校の敷地内外でも制服として扱われるため、女性用燕尾服一式はバニーガール科は必須、普通科は任意で追加購入、着用となっている。


式典は下記の黒もしくは白バニースーツを着用。

多感な思春期の乙女達はバニースーツを着る事で心が引き締まる。

TPOに応じた色のバニースーツと網タイツとピンヒールでフォーマルなイメージを保つ。

バニースーツには燕尾ジャケットを付けた正装と袖のない略装の2種類。


生徒たちは朝学校にくると、セーラー服からこのバニースーツに着替える。

学校生活の大半を過ごす「普段着」であり「校内着」である。


・登下校時及び対外時

普通科・バニーガール科共通


・第二制服

指定デザインのセーラー服

(白地で、冬〜秋はカフス付き長袖、夏はカフス付き半袖、学校名イニシャルGのブラックレターが刺繍されたスカーフ留め)

プリーツスカート

胸当て(普通科は校章、バニーガール科は白三本線)


スカーフの色

1年:青

2年:緑

3年:赤

式典時:黒もしくは白



・第一制服

・平服(スタンダード・バニー)

ウサ耳

カラー(襟):本体と同色

蝶ネクタイ

カフス

カフスボタン

バニーコート(本体)

指定ストッキング

指定網タイツ(バックシーム付き)

バニースーツと同色のピンヒール


バニースーツの学年色

式典時:黒or白

3年生:赤

2年生:緑

1年生:青


・略装(ノースリーブ・燕尾バニー)

平服に袖無しの燕尾ジャケット


・正装(長袖燕尾バニー)

平服に長袖燕尾ジャケット

この場合はカフスを外す


・盛夏服(ビキニバニー)

ウサ耳

蝶ネクタイ

カフス

バニーガール用ビキニ

ハイヒールorシューズ


・体操服(ホワイトボア)

ウサ耳

タンクトップ

アームウォーマー

ブルマー

白タイツ

白網タイツ

ブーツ



・普通科のみ

・セーラーバニー(事実上の平服)

ウサ耳

カラー(襟):本体と同色

蝶ネクタイ

カフス

カフスボタン

本体

指定ストッキング

指定網タイツ(バックシーム付き)

指定セーラー服上(この際、胸当てを外し、胸元の谷間が襟から見えるように調整する)

本体と同色のハイヒールorローファーorスニーカー(ソックスはストッキングと網タイツの上に着用可)






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岩手県立巌鷲高校物語 京城香龍 @nahan7

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