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ジンジャー風味、おいしいのに・・
お義母さん★★☆
お義母さんには、もうひと踏ん張りしてほしかった。。
〔小説 カクヨム源氏物語・催眠術の巻〕
藤原つむぎ様は関白・藤原道長様のご息女だ。加えて、宮中一の美女で、とってもお上品なお方なのだ。ボクは、そんなつむぎ様にお仕えしている。
つむぎ様がボクをお呼びになった。
「アホバカよ。ワラワは最近、よく眠れないのじゃ」
ボクは申し上げた。
「それはいけませぬ。睡眠不足は美容の大敵でございますぞ。では、つむぎ様、今、京の都では藤谷(ふじや)美生(みう)という女術師が掛ける催眠術というものが流行っておりまする。美生(みう)に催眠術を掛けてもらうのは如何でございましょうか?」
つむぎ様が首を傾げられた。
「催眠術? 何じゃ、それは?」
「術を掛けられると眠くなるのでございます」
つむぎ様が明るく言われた。
「おう、それはよいのう。早速、藤谷(ふじや)美生(みう)を連れてまいれ」
ボクは、早速、美生(みう)を宮中に呼んだ。
「つむぎ様。この者が藤谷(ふじや)美生(みう)でございます」
つむぎ様が言われた。
「おう、その方が藤谷(ふじや)美生(みう)か。早速、ワラワに催眠術を掛けてたもれ」
美生(みう)が、飲み物を取り出した。
「お姫様。まずはこれを飲んでください」
つむぎ様が首を傾げられた。
「何じゃ、これは?」
「中国から渡来しましたジンジャーエールという飲み物でございます」
つむぎ様がジンジャーエールをお飲みになった。美生(みう)が聞いた。
「お姫様。ジンジャー風味はしていますか?」
つむぎ様が言われた。
「うむ、ジンジャー風味はしておるぞ」
美生(みう)が言った。
「では、催眠術を掛けまする。催眠術とは暗示でございます。・・・あなたはだんだん眠くなる・・・あなたはだんだん眠くなる・・・」
つむぎ様が怪訝な顔をされた。
「はて? 藤谷(ふじや)美生(みう)よ。ワラワはさっぱり眠くならぬぞ」
美生(みう)が平伏しながら言った。
「そんなはずはござりませぬ。私、藤谷(ふじや)美生(みう)は暗示をかけておりまする・・・お暇様がそうおっしゃいましたが」
つむぎ様がびっくりされた。
「こりゃ、びっくらこいた。屁をこいた。ワラワはそのようなことは、少しも言うておらぬぞ」
「いえ、おっしゃいました・・
ジンジャー風味はしておるぞ・・
じ(んじ)やあふうみは(しておるぞ)・・
入れ替えて・・
ふじやみうはあ(んじ)(しておるぞ)・・
藤谷(ふじや)美生(みう)は暗示しておるぞ。。」
つむぎ様とボクは「ぎゃび~ん!」と言って、ひっくりかえってしまった。
〔小説 カクヨム源氏物語・催眠術の巻 おしまい〕
作者からの返信
永嶋良一様
コメントをありがとうございます!
義母、味染み染みの大根は好評価でした!
ここは、藤谷美生さんにご登場願って催眠術ついでに、義母の耳元で
「豚肉、美味しい」
「豚肉、美味しい」と唱えてもらうのがいいかもしれませんね。
ジンジャーエールで!
なんでも試してみますねえ(笑)。
私もいろいろ試す方ですが、ジンジャーエールに手を染めた(言い方!笑)ことはないですね。
コーラ煮や紅茶煮のときにも思ったのですが、義母様の分だけ、薄切りにするというのはどうでしょう?
一回に口に入ってくる脂の量が多いと食べづらいのかもしれません。(私がそうなので)
私の友達は、紅茶煮をラーメンのチャーシューのように使ったり、チャーハンの具として使ったり、そういうアレンジもしているとのことでした。
ちっちゃくすると食べていただけないかなあ……。
ジンジャーエール、どんな味になるのか、凄く興味があります(笑)。
作者からの返信
緋雪様
コメントをありがとうございます!
フフフ、ついにジンジャーエールに手を出してしまいました。
よく考えてみたら、軽めのショウガ煮でしたね( *´艸`)
あ!義母だけ薄切り!
なるほどです。
次回はそうしてみましょう!
食べやすいですよね。
やってみます!
コーラーで煮るのか。
ジンジャーエールで煮るのか。
マーマレード煮はしたことがあるけど、
どちらも試したことがないので、一度、やってみたい。
作者からの返信
一帆様
こちらにもコメントをありがとうございます!
ママ―ㇾド煮は私もしたことがあります。
柑橘の甘みがいい感じですよね。
おススメはどちらかというとコーラ煮です。
複雑な味が楽しめます。