歴史は繰り返す。恐らくはカクヨムは……

  • ★★★ Excellent!!!

 このエッセイ、興味深く読ませていただきました。

 内容については概ね賛同できるものであり、私も実感しているところであります。

 ただ、既存のシステムが現在の状況にそぐわないものであるかと言われると、私はそうではないと感じております。

 それは、このエッセイにも書かれている「かつて小説は身内同士で見せ合うものであった」という、いわば小説というメディアの原点に立ち返ろうとしているのではないかということです。

 私の拙作の一つはこのレビューを書く2ヶ月前に完結し、最早膨大な量の新作に埋もれていくのを待つだけの状況でした。この作品は所謂「なろう系」のテンプレは全くとっておらず、人工知能というカクヨムではマイナーなテーマを取り扱ったものです。

 しかし、10日ほど前から徐々に1日あたりのPVが増え始め、フォロワーや星も少しずつではありますが増加しています。

 何故このような事が発生したのか? 思い当たる事はただひとつ。

「フォロワーを増やす」ということです。

 作品を発表した当時、私や拙作をフォローしていだいた方、応援や星をつけてくれた方のフォローを辿ってフォローし、その方々の作品や近況ノートを読んでは応援などで足跡を付け……という事を繰り返して得られたフォロワーが3桁を超えたあたりから、徐々にPVやフォローが増え始めたのです。これは前述した2ヶ月前に完結した作品だけではなく、連載中の作品(これもテンプレは踏んでいません)にも同様の現象が起こっています。

 恐らくですが、カクヨムに関しては「作者同士の繋がりを増やし、太くする」ことで、埋もれてしまうことを少しでも防ぐのが目的なのではないかなと思っています。

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