第2話 お題付きコンテストを「傾向と対策」に活かそうという話(前編)

<要旨>

 近年増えている(当社調べ)WEB小説のお題付きコンテスト。コンテスト自体に参加するのも面白いと思うのですが、お題付きコンテストのお題は「売れ線」なので、流行を知ること、つまり「傾向と対策」に役立てようという話です。


<本文>

 小説投稿サイトでは日々さまざまなコンテストが開催されています。カクヨムコン、ネット小説大賞、そして、各レーベル主催のコンテスト。受賞すれば、ほぼ書籍化される(というのも、確約の場合もあれば、検討だけの場合もあるんですよね)こととなります。

 

 公募と同様、こういったコンテストにはどんなジャンルの作品を投稿しても問題ありません。実際に受賞できる作品の幅はさておき……。


 ところが、最近、カクヨムを中心に、レーベルが主催する、テーマ付きのコンテストが目立つようになりました。単に「異世界ファンタジー」のようにジャンルを指定するだけではなく、たとえば「熱い師弟関係のあるファンタジー求む!」のように内容にかなり踏み込んだ指定がなされていることが特徴です。応募要項ではもっともっと詳しく解説されています。


 そのほか、こんな特徴があります。

 ・女性向けレーベルが主催していることが多い。カクヨムで一番多く開催しているのはカドカワBOOKS。

 ・中編、つまり2~6万字で応募できる

 ・普通のコンテストに見せかけて、応募要項で「こんな作品求めてます!」なんて書いてあることも。


 ここでは便宜上「お題付きコンテスト」と呼ぶことにしましょう。


 どうしてこういうコンテストが開催されるかといえば、編集部が「こういう作品を読みたい、出版したい」、もっと言えば「売れる!!」と期待しているテーマの作品をほしいからだと思います(たぶん)。


 過去にそのレーベルで売れた作品、あるいはいま、書店や電子で売れている他レーベルの作品、そういった傾向を踏まえて、お題は設定されているのでしょう。


 つまり、こうしたお題付きコンテストのテーマはいわゆる「売れ線」ということです!!!!!

 なかには編集者さんの好みガン積みのお題付きコンテストもあるので、一概には言えないところもあるのですが、おおむね、その編集部でそういう作品を出せば売れる(可能性がある)と考えている作品ということです。


 ということは、さらに言えば、そうしたお題付きコンテストの「お題」で求めているような作品は、コンテストを開催している他レーベルでも求めている可能性が高そうですよね。だって、売れ線ですもの。


 つまり、そのお題付きコンテストに参加しなくても、お題を参考になろうやカクヨムに小説を投稿すれば(ついでに首尾よく多くの読者の方に読まれれば)、拾い上げ打診の可能性も高まるわけです(たぶん。あまり信用しないでほしい)

 他レーベルの公募やコンテストでも、(近い雰囲気のレーベルなら)そのテーマで出せばたぶん受賞の可能性が上がります。


 むしろお題付きコンテストは、みんながそのお題で切磋琢磨する修羅の道。たとえば「女主人公が異世界転生して料理で無双するファンタジー」というお題付きコンテストでは、「女主人公が異世界転生して料理で無双するファンタジー」が何百作品も集まるわけです。実力派の作家さんもたくさん参加しているので、勝てる気がしませんよね。


 なので、傾向と対策に活かそう、という話です。


 次回、具体的にどんなお題付きコンテストがこれまでカクヨム、なろう、そして、ノベルアップ+やノベルバなどの投稿サイトで開催されてきたかを振り返り、分析する……はずです。私が飽きなければ。





<あとがき>

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