スポット1 宇多須神社
本編
宇多須神社に辿り着いたあなたは、声の主を探すが少女の姿はどこにもない。
すると、背後から少女の声が聞こえる。
「ちゃんと来てくれたんだ。ありがとう。 ねえ、一緒に遊ぼうよ?」
その声に驚き振り向くが……誰もいない。
「あなた、この街に来るの初めてだよね。私が道案内してあげる。だから案内が終わったら一緒に遊んで。いいよね?」
姿は見えないが、はっきりと聞こえる声に恐怖を覚え、頷くことしかできない。
少女は嬉しそうに喜ぶ。
「あはは、嬉しい。ありがとう。じゃあ、まずはもう一つの神社を案内するね。そこに他のお友達もいるから、案内が終わったらみんなと遊んでね。約束だよー」
すると、あなたの手に少女は、小さな手を伸ばしてくる。
「あっ、そうだ。はぐれないように手……繋いでもいい?」
姿が見えず、なんとなく声のするほうへと手を差し出すと、少女はあなたの手を握りしめる。
その手は夏だというのに、どこか冷たくヒヤッとしていた。
「離さないでね。絶対だよ。離したら、許さないから……」
少女は笑顔で楽しげに言った。
あなたは姿の見えない少女に手を引かれながら、『ひがし茶屋街』を観光していくのだった。
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