見返り柳で待つ少女 - Daruma-san fell down -

BB ミ・ラ・イ

プロローグ

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 ある日、金沢市東山を観光していたあなたは、川沿いに沿って浅野川大橋を曲がり、木々に挟まれた道(秋聲しゅうせいのみち)を歩む。


 まるで、手招きをするように木々は風でなびき、流れる川のせわしない日々の疲れを洗い流すようだ。


 すると、優しく流れる女川おながわの音、東山河岸緑地で遊ぶ子供たちの声を遮るように、小さな少女の声で「一緒に遊ぼうよ」と聞こえ歩みを止める。


 それは、緑地で遊ぶ子供の声ではない。

 今、あなたが歩いていた道の先から聞こえてきた。

 なぜか、その声が気になったあなたは、追いかけるように歩き出す。


 歩いていると、突き当たりに差し掛かったあなたは、再び少女の声を耳にする。


「こっちだよ……、こっちこっち」


 その声は徳田秋聲記念館を曲がった先から聞こえる。


 あなたは何者かの声に導かれ、『宇多須神社』へ向かうのだった……。

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