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忠栄さん、すでに、すごい推理にたどり着いています!!
さて、お作のテーマは、秀頼の出生というところに行くのですね? それも、とんでもないところに。
これ、忠栄さんは、証拠の残る書簡になどしたためて良かったのですかね???
大坂方に知られたら、「流言飛語を流す者」として、それだけで粛清されかねない気がします。
完子さんの乳母は、関白秀次の侍女だったのですか? 秀吉による秀次粛清の折には、妻妾子女はおろか、侍女までもが処刑されたそうですが、危うく難を逃れたのですね?
秀頼の出生がどの様であったにせよ、秀頼の豊家相続には、凄惨な秀次事件を想起せずにはいられません。
さて、本話とは離れますが、私、歴史上の茶々さんは、何を思っていたのだろうか、という事をしばしば考えます。
茶々さんは、自身は、秀吉の寵を得て豊家の「おふくろ様」となる訳ですが、妹の初は近江の京極氏に、江は徳川氏に、姪の完子は公家に嫁がせ、ついには、浅井の血を後世にまで残す事に成功する一方で、自分自身は、大坂城の業火の中で、秀吉の血を引く唯一の男子・秀頼と共に滅ぶ訳です。
多くの作品で、茶々さん=淀殿は、見識の狭い、天下の現実を受け入れられずに豊臣の権力に固執した女性の様に描かれますが、本当にそうであったのか、茶々が執着したのは、実はもっと別のものであったのではないかなどと思ったりもします。
作者からの返信
忠栄はこの時点で、乳母の死にかかわる、即効ではなく遅効性の何かが、秀頼の乱行につながったと思っています。
もし乳母に死ぬほど惚れていたのなら、乳母が怪死した時点でやさぐれているはずで、でもそうじゃなかったことからの推理です。
「乳母が実は……」系の何かがあって、秀頼はそれを十年後の今、知ってしまったから、乱行に身を投じた、と。
……そんなことを忠栄は書状にしていまいましたが、相手が高台院だから、まあ何とかなるのではと思います^^;
さすがに「ねねさま」に書状を渡せと言えないし、盗んだりしたら福島正則あたりが黙っていなさそう(笑)
完子さんの乳母は、豊臣秀次の侍女だったという設定です。
秀次とその一族の粛清時には、すでに完子の乳母になっていたので、粛清対象とはされなかった、という設定になります。
このあたりはこれからちょっと触れられます。
秀頼が豊家の家督したことについて考えると、どうしても秀次事件という「闇」が伴うことは、やむを得ないと思います。
成年の秀次が家督すると思って従っていたのに、未成年の秀頼が家督することになって、失望した大名もいるだろうなぁ……。
茶々さんについては、いわゆる俗説の、ヒステリックな女性像に「?」と思っています。
おっしゃるとおり、妹たちの嫁ぎ先、姪の嫁ぎ先については成功したと思います。
肝心の自分は秀吉の側室となり、子の秀頼と共に死んでいく訳ですが……。
でも、二度の落城を経験しているのに、そんなすぐに徳川と開戦したり、一方で大砲の砲撃を食らって、怯えて休戦したりするのかな、と。
どちらかというと、徳川の方が狡猾に茶々を嵌めていったのでは、と思います。
御台所・江の姉なので、あまり悪女としては描けないので、後世には「弱い女」として伝えたのでは。
江の忠長偏愛の話も、「こういう妹の姉だから、茶々は弱い女だった」と言うための後付けの話かもしれません。
拙作においては、茶々はわりとまともな女性として描いています。
まともだからこそ、思うところがあって、そして……という感じです^^;
ありがとうございました。
拝読致しました。
なるほど、自分が幼い頃に憧れていた、ねーちゃんの側にいる綺麗なお姉さん……初恋のあの人が、実はそれが自分の母であり、しかも自分が第一発見者であった。
この仮定ですと、仮に全てを秀頼氏が知ったとしたら、いったい何連コンボになるのか?しかも、超・必殺技級の!?Σ(゚∀゚ノ)ノ
なるほど、精神の緒がねじ切れて、奇行に走るレベルの衝撃かもですね。
でも、それで胎児を抜き出すほどの動機を産むかは……??
まだ、闇の底は見えなさそうです(^_^;)
作者からの返信
秀頼は、完子は年齢が近いからフツーの姉として接してきましたが、その完子のお世話係がすっごい美人でした^^;
しかもその美人が抱っこしてきたり、イタズラ相手になってくれたりじゃ……そりゃあ好きになっちゃうワケです。
で、その人が死んでいるのを発見してしまい……しかも自分の母親だったと知ったら、秀頼の闇落ちの度合いがかなり酷いことになっちゃうでしょう。
そんなわけで(まだ乳母=母親は疑惑の段階ですが)、ベジータがまた破壊王子に戻った時ぐらいの感じで、乱行にひた走る秀頼。
でもベジータはまだ精神支配は免れていましたが、秀頼の精神はどうなっているのでしょうか……。
ありがとうございました。
いや、そうではない、少なくともそれだけではないはず。これは横溝正史か京極雅彦なみにドロドロとした愛憎劇が背景にある殺人事件の予感がします。
作者からの返信
豊臣家の闇が垣間見えてきました。
でも現段階では秀頼の問題であって、まだ茶々や秀吉の問題ではありません。
茶々や秀吉がかかえる闇がどんなものなのか。
そういう意味では、まだこれから、というところです^^;
ありがとうございました。
なんと秀頼の乳母は美女だった。そうですよね。乳母といっても乳を与えるのだから、若い女のはずで。そのことが、猫と、こんなふうに関わっていたとは。最後の一文、乳母君が母親。すごい内容でドキドキします。
作者からの返信
完子の乳母は、豊臣秀次の侍女が前身なので、美女だったという設定です(秀次が美女を好んだので)^^;
しかも、おっしゃるとおり若い女性なので、少年・秀頼としては、憧憬のような恋愛のような想いを抱いてしまいます。
それが実は母親だったとしたら、何かもう秀頼は滅茶苦茶ですね^^;
ありがとうございました。
ええっ、まさかのことに、十歳の少年が自分を育ててくれた乳母に懸想?!
いやはやいやはや、豊臣家の血筋とはいえ、なんともはやな……。
早く先が知りたくて目が泳ぎました。(笑)
「ここは一度休んで──寝て、頭をすっきりさせよう」どころではないです。
作者からの返信
秀頼からすると、周りは茶々や侍女たちばかりですけど、完子の乳母についてはイタズラ相手だし、スキンシップというか、触れ合いの度合いがちがうからじゃないでしょうか。
懸想というか何というか、憧れみたいな想いだと思います^^;
忠栄、いくら何でももう疲れたから寝たかったんでしょうね(笑)
いやまあ、「秀頼が乳母に懸想してたかもれない」なんて文章、妻の完子に見られたくないからなんですが^^;
ありがとうございました。
ああ、なるほど……猫の死をきっかけに乳母の死の真相を調べて、心を乱すような真実を知ってしまったのかもしれませんよね。
誰が誰の子か、いくらでも誤魔化せる環境ですもんね。
乳母はなぜ殺されたのか、その背景がキモですね。うわーきな臭くなってきたー……!
作者からの返信
猫の死は乳母の死を連想させるキーでした。
秀頼は大坂城の城主ですけど、実権は母の茶々の方にあるので、乳母が死んだときには、何も知らされていないと思われます。
で、大人になった秀頼が、改めて猫の死から乳母の死を思った時、何か悟るものがあったのでしょう。
その悟った何かは、親子のつながりなのか。
そうすると、何で乳母は死んだのか。
……確かにきな臭いですね^^;
ありがとうございました!