あとがきのような、てがみのような
「新しい自分になりたいなら北へ、過去の自分に戻りたいなら南へ」
呪術廻戦26巻236話に出てくる言葉なんですが……この言葉に、ちょっと奇妙なリンクを感じておりました。
本当に何も考えてなかったんですけどね。
構想は一昨年の夏、書き上げたのは去年の春なので。
この言葉自体も一応の元ネタらしいものはありつつ、それでも全然違う言葉にされている言葉なんですが……なぜかタケルがロシアに向かい、巡り巡って沖縄へ、そして彼女の下に返ってくるというのに不思議と似てしまって。人間はどこかでそんなことを本能的に感じてるんですかね。
そんなこんなの『向こうの彼女と、電話で話すには……』でした。
もう少し、裏話というのを話そうかなと思ったのですが、ここまでくるともはや野暮かなと思ったので、口を閉ざそうと思います。
最終回まで「向こうの彼女と電話で話すには……」を読んでいただき、お付き合いいただき、ありがとうございます
この話は、
『もしも死後に消失するという21gの質量の正体である水が、魂のそのものであったら』
という話です
しかし、考えれば考えるほどに、水であるのならば説明がつくということもあり……
例えば、死後に魂は天に昇るということも、さらには死後もこの世を彷徨えるということも。もしも魂=水が成り立つならば……なんて考えて行ったのが物語の始まりです。
この話で「誰かが死を乗り越える結果になれば」という大それた事は言いませんが、
大切な方を想って、考えて、心に馴染ませる最中のなにかの足しにさえ慣れたら……それはもうしあわせだなぁ、そう思うのです。
それではまた違う話で、お会いできれば
向こうの彼女と電話で話すには…… 亜夷舞モコ/えず @ezu_yoryo
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