第14話
幼馴染視点
春は優の実家の近くをぐるぐる彷徨うことが日課になっている。
優が出てこないか、待っているのだ。
「・・・」
だが出てこない。。
出てくるのは、
「あのぉ、いい加減辞めてもらっていいですか?」
妹か母親だけ。
「アンタには関係ない」
「・・・関係なくないですよ、この家は私の家です」
「違う、私と優の家」
「・・・」
このやり取りを最近は何回かしている為、最初の頃は
【何を言ってるんですか!ここは私の家ですよ。あと追い出す前提にしないでください!!それに、認めません!!あなた見たいな変態は!!】
とやり取りをしていた。だがもうツッコム気力もないし、
妹は優がとっくに引っ越したことを知らないで、哀れだなー思っていた。
ーーーー
ゆう視点
家の引っ越しから家具の整理も終わった。新住居は良い感じだ。
冤罪後から、ちょこちょこ集めた、グッズも飾った。
うん、良いね。
優の実家には、幾つかのコレクションと沢山の家族写真や友達の写真を飾っており、優は思い出をよく大切にしていた。
だが、今は冤罪後の仲間の写真は沢山あるが、家族も高校から以前の仲間の写真はひとつも無かった。
【誤字修正】冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった。 激 辛 @eaconnn
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