並行世界戦記 赧竜の撃墜王/鴉
◆作品URL
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922541055
◆レビュー
「元海軍兵士、飛竜に乗って異世界で成り上がる」
零戦に乗って戦場を飛び回っていた海軍兵士が、異世界に飛ばされて、今度は竜騎士として元の世界に戻るために奮闘するというお話です。
設定自体は、オーソドックスな剣と魔法の世界ではありますが、主人公が大日本帝国空軍の兵士ということもあり、ほぼ一から鍛えていくことになります。
成り上がりとしている通り、主人公は異世界に来た当初は最底辺になっており、そこから工夫を凝らして上り詰めるというストーリーになっています。
ただ、一般的な成り上がりと違ってチート要素がないため、そういった意味では人を選ぶかなとは思います。
ただ、人を選ぶと言っても、それはニーズの話であって、努力と工夫によって成り上がるタイプの話が好きな方であれば、読みやすくもあり、楽しめるように感じました。
ただ、表現に違和感を感じる(誤字程度ですが)部分があり、そういった部分が気になる人はいるかもしれません。
例えば、3話の「タバコを肺に入れて」というところは「タバコの煙を肺に入れて」だと思われます。
意味が通らないわけでもないので、ほとんど気にされないとは思います。
逆に言えば、そう言った細かい部分以外はすんなりと読めるように感じます。
あとは余談になりますが、エレメントに相当する概念(地水火風)の歴史はかなり古くて、平安時代後期には五大(地水火風空)として存在していました。
この由来はインドで作られた概念で仏教と共に日本に伝わっています。
また、精霊についてもエレメントの意味とは異なりますが、こちらは古事記などにも書かれている言葉になります。
この由来は中国の超自然的な存在全般に対してつけられた言葉なので、意味としてはことなりますが、主人公がこういったことを全く知らないとするのには、違和感があるようにも思います。
創生(おそらくは創世のことだと思いますが)についても、明治以降の日本で学があれば知らないことはないかなと思います。
日本の神話だと国生みと言われますが、創世の由来はキリスト教の創世記になっていると考えられますので、明治時代以降で聞いたことがないとするのも違和感がありました。
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