二人の少女が「折れたタンポポ」について対話を重ねる物語です。目の前の事象から少しずつ少しずつ世界や他人に触れていく様子、近づいたり広がったりする視点がものすごく丁寧に描かれていて、美しく、苦しい気持ちになりました。子どもはこういう世界をすでに持っているから、ある意味大人に読んでほしい物語かもしれません。