三分以下で読めるお話

@dandamdandam

かふぇ

私は今、コーヒーを飲んでいる。

砂糖を入れ、混ぜる。なぜか500円近くするコーヒーだ。とてもばからしいが、この一杯が必要なのだ。社会人としての常識の有無を示すためには、、、


あるカフェで男性が毒入りのコーヒーを飲み、殺害された。


僕は店員だ。初日に殺人事件なんて、たまったもんじゃない。こっちは今日のご飯もままならない大学生なんだぞ。と思っているが僕も犯人候補だということを忘れてはならない。まあ、警察が何とかしてくれるだろう


ーーー割愛ーーー


おいおい、なんで犯人が僕と店長と美人なこの先輩の三人に絞られているんだよ。とりあえず、弁解してみよう。


ーーー割愛ーーー


なんとか、犯人じゃないと証明された。ほっとして、倒れそうになったが、まあそれは置いといて、こうなってくると面白いものだ。間近で、悪人の面が拝めるからな。

とりあえず、犯人がどちらかと考えてみると、、、。まあ、深いことは考えないことにしよう。

「私は事務所で休憩していました。だから、できるはずがないわ。」と美人の先輩が言う。それにしても、美人だなあ。

「あのお客さまにコーヒーを出したが、毒なんて盛っていません。」と店長が言う。怪しいと僕のクソみたいな勘が言った。

あれ?でも待てよ。今日、スプーンがなぜか少なくなっていて、もう一人のバイトが事務所に予備があるか、見に行ったはず。そして、そのあと来た客はあの人だけ。


ーーー割愛ーーー


まさか、あんな美人が無差別殺人をしようとしていただなんて。悪人の面はとても悪人には見合わない顔だった。『顔はただの殻に過ぎない。』そう思った。

まあ、あの後にもっと客が来ていたら、もっと悲惨なことになっていたが、そうでなかったのは不幸中の幸いだ。

この事件がおこって気づいたのは、「人は簡単に死ぬ」ということだ。だから、俺はしぶとく生きたいと思う。


とりあえず、バイトはやめてきた。店長には悪いが、飲食店のバイトはやめにする。また、人が食べ物で死ぬのを見たくはない。

よって、またバイトを探さないといけない。もちろん、生きるために。


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